Winter’21 動的フォームの設定にも「項目」タブを活用しよう

Winter’21 動的フォームの設定にも「項目」タブを活用しよう

何度か取り上げてき動的フォームですが、Lightningアプリケーションビルダ-に動的フォームを補助するような「項目タブ」が追加されていることに、やっと気づきました。
Winter’21 動的フォームの設定にも「項目」タブを活用しよう
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Winter’21 動的フォームの設定にも「項目」タブを活用しよう
Admin
2023/08/22 09:46:24
※Summerの話かもしれませんが、Winter’21より機能の有効化をしなくても使えるので、Winter’21の話題としました。

Winter’21のリリースノート日本語版が公開になり、多くの人に影響する機能をピックアップして、試した結果をどんどん共有していこうと思っていたのですが、Einstein Analytics を使っていないとダメだっだり、〇〇 cloud を契約していないと使えなかったり…という内容が多く、どうしたものかと思っていました。Einstein Analyticsは今後避けては通れないので、きちんと体系立てて勉強したいとは思っていますが  

ぼんやりリリースノートを眺めていたところ、「アプリケーションビルダーのアクセシビリティの改善」という文を見つけたので、動的フォームをあらためて確認したところ、まったく気づいていなかったSalesforceさんのお気遣いに気付きましたので、今日はそれについて書きます。

前置きが長くなりました。本題に入ります。


Lightningアプリケーションビルダーに項目タブを発見

発端はリリースノートのこちらのページです。
◇ Salesforce Winter '21 リリースノート > カスタマイズ > Lightning アプリケーションビルダー >Lightning アプリケーションビルダーのアクセシビリティの改善

領域またはコンポーネントが選択された場合、コンポーネントを挿入するためのアイコン (コンポーネントの挿入アイコン) とアクションアイコン (コンポーネントアクションアイコン) を、選択された項目内の Tab キーの対象として使用できるようになりました。

動的フォームを使用するレコードページで、項目セクションコンポーネント内のテキストを Tab キーの対象として使用できるようになりました。Tab キーを使用して [ここに項目を追加] を選択し、Enter キーを押して、項目を追加できます。

「へえ~、すごく微妙なところだけど改修するんだな~」とビルダーを開き、Tabキーを叩いてコンポーネントや項目、アクションアイコンへの移動の仕方を見ていたのですが、


Tab キーを使用して [ここに項目を追加] を選択し、Enter キーを押して、項目を追加できます。
って「どういうこと?   」と1分ほどあちこちクリックしてみたら、ありました。というか少し前から私の近くにいてくれたのに、存在に気づけませんでした。


拡大します。

項目タブをクリックすると、項目の一覧が確認できます。なんだかレポートのアウトラインのようですね。


Tabキーで位置を決めたらEnter+項目をクリックで項目を追加

リリースノートを解釈すると、こういう操作ができるみたいです。
試しに「作成者」項目を「所有者」の下に追加してみます。

1.プレビューの「所有者」項目をクリックし、Tabキーを数回叩いて下のほうの+を選択します。


2.Enterキーを押し、左の項目一覧の「作成者」をクリックします。

ちょっと見づらいですが、「作成者」項目が追加されています。


そこで思い出しました。前に書いた「動的フォームを設定後に項目を追加しても表示されない」で、動的フォームを設定したあとにカスタム項目を作成してページレイアウトに追加しても、Lightningアプリケーションビルダーのプレビューには反映されず、再度動的フォームを設定し直さなければいけない、と結論づけました。

これ、やり直さなくても大丈夫なんじゃない?


即、検証です。


一度動的フォームを設定後にカスタム項目を作成して、ビルダーのプレビューに項目タブから追加できるか?


1.カスタム項目「イベント開催日」を作成しました。オブジェクトのページレイアウトには追加済みです。



2.Lightningアプリケーションビルダーを開きます。項目タブの項目一覧には「イベント開催日」が自動的に追加されました。


3.プレビューに「イベント開催日」 を追加します。
ドラッグ&ドロップでもいいですし、先に検証したように、Tab+EnterキーでもOKです。


4.レコードページを保存して、実際のレコードページを確認します。

ちゃんと反映されていますね!



あらためて、結論

・動的フォームを一度設定すると、基本的には最初に読み込んだページレイアウトが、Lightningアプリケーションビルダーのプレビューと実際のレコード画面へ反映される。
・カスタム項目を追加で作成した場合、動的フォームを作りなおすか、項目タブから追加することでプレビューと実際のレコード画面にも追加できる。


使いわけ

オブジェクトのページレイアウトに大きな修正が入った場合や、大量に項目を追加した場合、または動的フォームの設定を大きく変える場合には、動的フォームを作り直してページレイアウトを読み込み直すほうがいいかもしれません。逆に軽微な修正は、項目タブで事足りると思います。


感想

白状すると、「動的フォーム便利だけど、項目を追加するたびに作り直すとか大変……。しかもうっかり項目自体消しちゃうと何があったかわからなくなるし……。」と思ってました。そうですよね、そんな不便なままでリリースしないですよね!レポートのように該当のレコードページで使用できる項目のすべてが確認でき、より快適にカスタマイズできるようになりました。Salesforceの丁寧なお仕事に気付けてよかったです。


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公開:2020年10月2日
更新①:2023年8月22日
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