男の仕事は女を讃えること。
東京在住の女性A様から「会いたい」と連絡をもらった。私の正しい使い方である。結婚して旦那もいるが、経済的に厳しく、将来の展望もない。友達に相談をしても、優しいことしか言わない。厳しいことでも、真っ直ぐな意見を聞きたい。このままだと自分は妖怪になる気がする。太ってしまって、肉の塊になって、肉の中に埋没をしてしまいそうだ。A様は、そのようなことを言った。
A様は、本来、とても可愛いらしい女性だと思った。だが、可愛いなんて言っていられない局面が人生に訪れて、強くあること、努力すること、頑張ること、成長すること、人の役に立つこと、男よりも頼り甲斐のある女になることなどが優先をされて、義理堅い女になっているように見えた。義理堅さは美徳かもしれないが、義理堅くあることで、A様の心が石ころのように固くなっているように見えた。頑張れば頑張るほど、義理堅くなれば義理堅くなるほど、硬直して、可愛げが死に絶えていくような、そっちにいかないで欲しいな的な感覚を覚えた。だから、私は「あなたは可愛い」と、くどいくらいに繰り返すことに決めた。
私が男だからなのか、性別は関係ないのかは不明だが、自分の凄さを誇るほど自分が小さくなり、女性を讃えるほど自分が大きくなる感覚がある。自分のことなんかどうでもいいから、あなたは素敵だ、他の人からどう見えるかはわからないが、俺には見える。可愛さが見える。炎が見える。喜びが見える。まだまだ全然死に絶えていない、小さな赤ん坊の頃のような純粋さが見える。そんなようなことを、都度、伝える。相手が受け取るか受け取らないかは、相手の自由である。ただ、ある人生の局面において、あなたは可愛いとくどいくらいに繰り返した男がいたなとどこかのタイミングで思い出してもらえたら、それだけでいい。
言葉は悪いが「芋になるより花になろう」と思った。芋は、食べられるし美味しいし実用的だ。花は、食べることはできない。食べることはできないが、そこにあるだけで空間を彩る。家の畑で、野菜を育てる人もいれば、花を育てる人もいる。実用性だけを考えれば、野菜を植えた方がいい。可愛くあることよりも、実用性を優先すると、花になるよりも芋になる。芋になるための努力をする。芋は確かに助かるし、命を繋ぐ糧になるが、あなたは本当に芋になりたいのか。より強固な芋になるために「私の頑張りが足りないからだ」などと自分を鞭打って、もっと有用な女(芋)に、もっとちゃんとした女(芋)にならなきゃと自分を奮い立たせて、カチカチの心をさらにカチカチにさせる努力をするのか。それとも、頑張ることより脱力をしていく方向に、舵を取り直すのか。
坂爪さんは何をやっている時が一番充実するのですか。執筆ですか。音楽ですか。冒険ですか。A様に聞かれた私は「どれも違います」と言った。A様といる時は、A様がメインだ。A様に「A様は可愛い」とひたすら伝えることに、充実を覚える。チャラ男だと思われてもいい。口説いているわけではない。ただ、事実を叩きつけているだけだ。男の仕事は、女を讃えることだと思う。女を讃えれば讃えるほど、男は大きくなる。女を讃えれば讃えるほど、男の器は大きくなる。男は与えることにより、女は受け取ることにより、愛は漲り、喜びに満たされ、どちらも膨れ上がり、生命のエネルギーが循環する気がする。讃えさせてくれてありがとう。礼を言うのはこちらの方だ。願わくば、これからも永遠に讃えさせてください。
おおまかな予定
3月18日(火)静岡県熱海市界隈
以降、FREE!(呼ばれた場所に行きます)
連絡先・坂爪圭吾
LINE ID ibaya
keigosakatsume@gmail.com
SCHEDULE https://tinyurl.com/2y6ch66z
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