あ〜苦痛だ。
もう見たくないよこんなゲーム
『誰であろうと無礼なのは許されないです』
ダルいダルいダルい、クッソ精神力が削られる。
今俺は人気イラストレーターのキャラで、有名な声優を起用した王手有名ゲームをやっている。
「なんだよこのゲーム、なんか都合良すぎだろう。
後、何で休みを野郎の好感度を上げないといけないんだよ、野郎は野郎でも悟空やベジータ見たいなカッコいいキャラを攻略したいは、なんで顔だの男を攻略しないと行けないんだよ‼︎」
そう思っていると、電話が鳴った。
相手は、クソ妹からだ。内容は海外で遊んでて楽しいと言う、俺にゲームの攻略を任せていて何様のつもいだコイツ。
ある日いきなり妹が家に帰って来た。
どうやら乙女ゲームの攻略を頼んできた。どうやら『コンプリート特典の特別音声がどうしても聞きたいんだけど、プレーするのを面倒くさいからお願い』とゲームのコンプリートをタダで要求してきた。
もちろん俺は断った。面倒くさいし、俺の推しゴジータの追いガチャの為ドッカンバトルの石集めをしないといけないのでこんなゲームをやる時間はない。
しかし妹は、『あの"秘密"、お父さんとお母さんにバラすよ』と脅しされ仕方なくゲームをした。
そう、ある秘密とは、オヤジのドラゴンボールの42巻を汚してしまい、それを妹にバレてずっと脅されている。
にしてもこのゲームなんかずれているんだよな、乙女ゲームなのにロボットバトルやレースゲームなど、明らかに男ウケの要素がある。
理由としては、このゲームを作っている会社が男向けのゲームを作っていたからだろ……おっとこんなゲームに時間を掛けてはいけない。待っていろゴジータ、俺が貴様を虹にしてやるからな。
そして少年は乙女ゲームをフルコンプした。
5千円と丸一日の時間をつかって
「ハッ、ハハ、ハハハハハ、やった、やったぞ、これで俺は自由だ」
そうして俺は長年拷問を受けていた囚人が釈放した気分でスマホを握り階段を降りようとした瞬間、まるで糸が切れた操り人形見たいに俺は倒れ転落した。誰がどう見ても致命傷だ、だって頭から血がでついるし、でも俺は。
「俺は、俺は……こんな……最後は…認め…ない」
少年は最後のチカラを振り絞りスマホの画面にあるゴジータが映る画面を触り、死亡した。
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「う......ここは?」
「お?起きたか?」
「えっと〜アンタは何者?というかここどこだ?」
「ここはなアニメでよくある転生の間ていう場所じゃ」
「転生の間?つまり俺は死んでしまったのか?」
「その通りじゃ」
「やっぱり俺は転落死だったのか?」
「そうじゃ。余りにも不憫だったからな招待したんじゃよ。
じゃあ!早速本題に入ろうかの」
「本題?」
「さっきも言ったろう?ここは転生の間だと。つまり君にはワシが選択する世界で、第二の人生を送ってもらう」
「本当かよ!?」
「本当じゃ、ワシは神じゃないがは嘘はつかん。」
「じゃあ俺もアニメの世界に特典を付けて転生出来るんですのか?」
「もちろんじゃよ、ただしワシが選んだ世界である事とお主の名前を忘れてもらうがのそれでも良いか?」
「わかった。どうせ元の世界に未練はないからな転生したい!」
「わかった。ではどの世界を選ぶ?」
「どんな世界をがあるんだ?」
「1つ目は君が一番よく知っている世界だ」
俺が知っている世界?一体何処だよその世界。
「その世界はハーレムオブザバースと言うゲームの世界だ‼︎」
うわーーーーそのゲームをよく知っている。
そのゲームは俺が妹に押し付けられ徹夜してコンプリートしたゲームの名前だからだ。
「嫌だ嫌だ嫌だ、そんな世界なんか絶対に嫌だ‼︎」
絶対に嫌だは、そんな世界‼︎
だってその世界、ゆるふわ設定だし、何せあの世界は男はイケメン以外全員奴隷の世界なんだ、そんな世界に居たらストレスで直ぐに死ぬ。
「…そんなに嫌か、なら2つ目の世界しかないのう」
「…二つ目」
「二つ目は君が全く知らない世界だ。それにとても危険な世界だから生身の君が行っても命が幾つあっても足りない。
だから転生特典を一つ与える」
「特典て、限度はあるか?」
「特にないな?」
「ならもう決まっている。
神様、特典はゴジータのチカラをくれ」
「わかった。確かにお主はゴジータに憧れておったしな、それが良いじゃろう。それじゃ今度こそ転生させるぞ」
「ああ、わかった!」
「君にとって良い二度目の人生になることを祈ってるぞ」
そして俺の意識はそこで消えた。
「頑張れよ世界を救った救世主の成れの果て」
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—————竜の谷
世界有数の秘境の一つでもあり、世界一危険な禁足地でもある。
そこには無数の竜が無数に存在しており、その強さはレベル5以上の化け物がウジャウジャ存在しているが、真の理由はそれでは。
千年前に大穴から顕れ、【陸の王者】【海の覇王】と共に人類を脅かした絶望の具現にして、何時の日か、人類が討伐しなければならない絶対悪。
【隻眼の黒竜】
その物は、数多の英雄や戦士を滅ぼし、世界最強のファミリアでさえ逃げ出すしてしまい、最強の英雄が全力を出しても右眼を切り裂くしかできない世界の災厄。
最終的には精霊が命をとして封印を施したが。
その竜が封印か解き放たれた。
それは、先のとある二大派閥との激闘による余波か、それとも長きに渡る時の流れで遂にその効果が潰えたのか。
それとも約束の勇者が現れたか
真の理由は誰にも知らない。
ともあれ、これで世界は終焉は決定した。塞き止めていた竜が【黒竜】を叩き起こすかのように雄叫びを挙げる。
それは、喝采であり祝福である。
長年邪魔だった結界は解かれ、残るのは黒く淀んだ曇天のみ。見上げ、咆哮を挙げる竜の群れは終末を告げる天使のラッパと同じ。
そして───。
【黒竜】が動き出す。竜共の鳴き声が煩わしいと、惰眠を貪る身体を捩れば、それだけで地鳴りが起こり、周囲の竜達を食い、切り殺し咆哮した。
あぁ、やっとだ、やっと忌々しき神々を潰し、人類を鏖殺すれば地上は【母】のモノになる。真の楽園までもうすぐ、英雄なき世界において
【黒竜】が、眼を醒ます。唸り声を漏らしながら身を起こす。
天すら届く程の巨大さを誇る【黒竜】は、その挙動だけで天地を切り裂き、天変地異を引き起こすほど強大。
天を渦を巻き、地が慟哭する程の強大なチカラと万物は腐蝕し、爛れていく瘴気を持つ。
嘗ての派閥との激闘の時から、未だ時を置かずしての目覚め。しかし、既に【黒竜】は左目の傷以外の傷を完全に癒していた。
そして【黒竜】は千年前最強の英雄アルバートととの死闘、そして“いつ戦ったものかわからない者との戦い”の夢を見た。
結界が真の意味を為していたのは随分昔の話、【黒竜】を倒せる素質を持った者以外でこの谷から抜け出さなかったのは、唯の気まぐれか、それとも命をとして自分を封じ込めた精霊に対する敬意である。
しかし、その楔もう消失し、己が留まる意味も意義も、義理も失った。
終末の刻は来た。翼をはためかせ、空へ飛び立つ【黒竜】は、神々が恐れる遂に自由を得た。
そこに感傷はなく、あるのはこれから滅びる世界へのどうしようもない倦怠感と、退屈で詰まらない、在り来りな蹂躙劇。
せめて、僅かでもあの者たちの生き残りがいれば、“あの日”みたいに自分を満たせる存在になっているかもない。
まぁそんな事を考えても仕方ない。まずは母の奪還。煩わしい蓋を完全に破壊し、母を完全に解放させる。大昔の交わされた“契約”やら“決着”やらの事などを消え去っり、あるのは全てを壊す指名だけだ。
さぁ、全てを終わらせよう。そう思い、竜達と共に【黒竜】が動き出そうとしていたその時。
「随分と団体様だな、危険だから消えてくれ」
そう謎の男言うと、謎の男がが無数の竜を消滅させた。
「にしてもたくさんいたな、まぁ足した事なかったけど」
この男、無数の竜を瞬殺したのに未だ、男に疲弊した様子はない。寧ろ肩を回して自身の調子を確認する程度には余裕があった。
まるで人類が【黒竜】を見るように底がない。目の前の男は嘗て見たことがない力を有しており、それは【黒竜】にとって埒外にして未知、そして【黒竜】は確信した。目の前にいるこの男は己が全霊を掛けて殺すべき存在だと。
故に、斃さずして先に進む以外の道理はない。
「⬛⬛⬛⬛⬛⬛⬛⬛ッ!!」
故に、【黒竜】は目の前の男を殺す為に全霊を解き放つ。
その衝撃で空が割れ、暗雲が吹き飛び、夜の空が姿を見せる。その雄叫びは天地を震わせ、その波動は天界を轟かせる程強大。
「ほう、少しはやる気になったか。なら、俺も戦ってやる」
【黒竜】と男は向かい合いながら激突した。
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戦いは互角に見えた。
振るわれる黒竜の爪は男の拳を防ぎ、蹴りは尾の一振と相殺される。
天を衝く巨体を誇る黒竜と、180c セルチ程の人間との激突。互いに極まった力と力のぶつかり合いは、周囲の大地を地中深くまで抉り、空を激震させた。
それは正に御伽噺で、新たに紡がれる神話であり、誰もが憧れる英雄譚の一つだと誰もがそう思うだろう。
しかし【黒竜】は違った。
男には、全く疲弊した様子はなかった。その身体には一つの傷もなく、その立ち振舞いに一切の翳りはなく、まるで本気で戦っていないようだと【黒竜】は思った。
「やるなぁ、お前はこの世界に来て戦った奴の中で1番強いよお前。
……なら俺もギアを上げようかな」
そう男が言うと、星が揺れ始め、男の周りにチカラが溢れ空間が歪んだ。
「ハアッ!!」
男がチカラを解放したチカラは星を揺さぶり、天を晴らした。
「コレが、超ゴジータとでも言おうかな」
ゴジータと名乗った男は黒髪黒目から金髪翠眼の姿になった瞬間、【黒竜】をパンチ一発で吹っ飛ばし。
「オリャア!!」
【黒竜】を地面に叩き落とした。
怯む【黒竜】だったが、すぐさま状況を立て直し、爪で攻撃しようとしたが
「遅え」
高速移動で攻撃を避け、【黒竜】の顔面を殴った。
────一体この人間は何だ?そもそもこの人間は、我が生きてきた中で見たことも聞いたこともない類いの存在。
千年前の英雄は妻子のため我の予想を裏切り、限界を超克し、遂には己の片目を奪った。
その後の二つの派閥を率いる一組の男女も、千年前程では無いが悪くは無い実力だった。
だが、この人間は違う。まるで未知。そう、神々が求める未知の塊だ。肉体の差など考慮せず、力の差は圧倒的で、速さも、強さも何もかもが隔絶している。それに“あの姿”アレはまるであの“夢”に出てきた男と酷似している
一体、この男は────何者なんだ。
「さてと、終わりにしますか。
ファイナルシャイン———-」
意識を男に戻すとやつから黄緑の光が見える
「アタッーク!!!」
真正面から感じる夥しい熱量、それは絶対的な硬さを持った黒竜の鱗すらも溶かし、広がっていく。
そして一瞬に広がる黄緑の光は黒竜を呑み込んでいった。
「かなり良かったぜ!」
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にしても驚いたな、まさかあんなドラゴンが存在していただなんて。
俺は確かに神様が言った通りに転生した。
ゴジータの姿で
初めは驚いた。なんでゴジータの体なんだと、しかも少し若いし。
どうやら神様の置き手紙によると普通の体ではゴジータの莫大なチカラに耐えられないらしく、仕方なくゴジータの体に転生したらしい。
そんなこんなでゴジータに転生した俺はガムシャラに鍛えた。
元がゴジータなのか気の技は直ぐに習得でき、妹への怒りでスーパーサイヤ人にまで進化できた。あとは、蠍みたいな魔物などを倒して今に至るわけだが。
「もう少し魔物に頑張って欲しかったなぁ。このままだと俺、全力を出してないんだけどなぁ」
自身が戦っているのが誰も倒せず目覚めれば世界の終わりを意味する災厄である事など露知らず、ゴジータは呑気に頭を掻く。
どうやら魔物に困っている人がいて、腕試しを兼ねて魔物退治をすることになったのだが、これがまぁ弱かった。
殴るどころか軽く指で弾いただけで魔物が消し飛ぶんだものだ、これじゃあ俺の方がよっぽど化物だわ。
俺が強敵に出会う為に旅に来て、それっぽいドラゴンと出会ったのに、ちょっと拍子抜けだ。
「ま、仕方ないか。迫力も凄かったし、初めて実力者ムーヴも出来たからそれで良しとするか」
ただ、これで終わりにはしない。もっと強くなって、ゴジータを名乗るのに恥じない男にならなければ!
既に前世との折り合いを付け、今世での振る舞いを決めた男は、この時に先日耳にしたとある街へ向かう事を決意する。
「行くか、オラリオへ」
向かう先は【迷宮都市オラリオ】、前に助けた村の人曰く世界の中心都市。そこにはありとあらゆるモノが集まり、そこに集う人々は富、名声、力、この世の全てを手にすると何処かの海賊王のひとつなぎの大秘宝かな? なんて内心でツッコむが、今のゴジータは強敵を求めていた。村の人曰くは、オラリオには常識外れな強さを持った冒険者なるものがいると言う。
と………。
「────ン?」
谷の奥深くから、漆黒の光が見えた。黒く、それでいて澱みのない、純粋な黒の波動。
次に感じた力の脈動。瞬間、【黒竜】が再びゴジータの前に顕れた。
「───へへ」
笑う。今までの戦いの経験値糧を喰らって、リミッターを壊した【黒竜】にゴジータは嬉しそうに笑う。
先程とは桁外れの力の波動。傷は片目以外は既に修復され、以前よりも強大な力を得ており、処かどこか神々しささえ纏う黒竜は改めてゴジータの敵として降臨する。
しかし、黒竜の眼にはもう侮りは無かった。これ迄の経験と糧を全て強さの為に集約させた黒竜は、目の前の壁を粉砕する為に、己の全エネルギーを収束させていく。
口開く黒竜の顎に集まる光、己だけでなく周囲の命を喰らいながら、光は黒く肥大化していく。
空が死んでいく。地が朽ちていく。森は蒸発し、世界から色が失せて、滅んでおり、あらゆる代償を支払いながら顕れるのは、この世を終わらせる終末の一撃。
恐怖はなく。絶望もない。ただ在るのはただの終末。
そんな終末を前にこの男は。
「へぇ、やるじゃねぇか。なら、俺も今の全力を見せてやる」
興奮している。まるで、壊れないサンドバッグを得られた気分だ。
天を揺らし、地が捲る。力の余波だけで引き起こされる天変地異、しかしそれでも互いの力は留まる事無く、際限無く溢れる力は神々が恐怖する程。
力が、ゴジータは片手に光が集まり、虹色に輝く光の奔流が輝き一つにし、球体へと変形した。
黒竜が光を放つ。世界を滅ぼす為ではなく、人類を根絶する為ではなく、ただ一人の人間───【ゴジータ】ただ一人を倒す為に。
「ソウルパニッシャー!!」
「───!!」
放たれる黒と虹の光、互いを打ち倒すべく放たれる一撃は、一瞬だけ拮抗を保ち
更なる力を込めて放たれる虹色の螺旋は、黒き極光を瞬く間に打ち消していき。
極大の光は黒竜を呑み込んでいく。
「───────」
光に消えていく最中、黒竜は思った。
強かった。
悔しかった。
楽しかった。
「─────ど、う」
届くかどうかは分からんけど。けれど、どうか聞いて欲しい。
“マタ再戦、ヲ───”
その純粋な願いは目の前の強い人類に届くことはなく、【黒竜】は虹色の光の中へ溶けていった。
────朝日が昇る。
長いようで短かった夜は終わり、日が明ける、まるで激戦を制した英雄を讃えるようだ。
空を晴れ、地を砕き、遥か地平線の彼方まで続く戦いの残滓を見てゴジータは笑ういながら言う。
「また戦おうぜ、またな」