自動的にChatterでマネージャにメンションする

※こちらは過去に公開していたブログからの移行記事です。

以前、メールアラートでマネージャに通知する方法をご紹介しました。
レコード所有者のマネージャにメールで通知したい

今回はChatterでマネージャに通知する方法です。

なお、ここでいうマネージャは、該当のユーザのマネージャ項目に登録してあるユーザを意味します。

やりたいこと

・商談のフェーズがクローズとなったら、その旨を商談レコードのフィードに Chatter投稿したい。
・その際、レコード所有者のマネージャー項目にあたるユーザに@メンションしたい。

Chatterの投稿先をおさらい

プロセスビルダーのアクションでChatter投稿する場合、投稿先は以下の３つから選択できる。

A.ユーザ
B.Chatterグループ
C.このレコード

課題

「レコード所有者のマネージャー項目にあるユーザのみに@メンションしたい」とき、「A.ユーザ」から指定することができるが、今回は「C.このレコード」のフィード上にも投稿したい。2つを同時に設定できるか。

対処法

レコード所有者のマネージャへの@メンションは、「メッセージ」の欄でメンションの設定を行うことができる。
プロセスビルダーで動的な@メンションを作る際は、「Chatter に投稿」アクションの「メッセージ」入力欄に差し込み項目からID項目を選択し、項目を「@[」と「]」はさむことで、レコードに関連するユーザ項目に@メンションすることが可能。

◇ Salesforce ＞ ヘルプ ＞ プロセスビルダーの「Chatterに投稿」アクションでレコードの関連ユーザにメンションする方法

[差し込み項目] ボタンにてメッセージ欄に関連ユーザを挿入し、それを下記設定例のように @[ と ] で囲みます。
設定例： @[{![Custom_d__c].OwnerId}]

設定手順

商談のフェーズがクローズとなったときが条件となるプロセスビルダーを作成。


商談のレコードが編集されるときにこのプロセスが開始されるようにする。


商談がクローズしたときを、フェーズが「Closed Won」または「Closed Lost」のときと定義。
※条件の付け方は色々ありますが、一番シンプルな設定にしています。


Chatter投稿のアクションを設定。まずは差し込み項目で、レコード所有者のマネージャIDを挿入。

メンションされるよう、「@[」と「]」で挟む。

完成～

テストしてみます

Good Guyさんのマネージャは姓名さんです。


商談をクローズしました。


マネージャにメンションできてますね！

フィードに投稿できないときは

手順の④で「このレコード」が選択肢にない場合は、投稿したいレコードオブジェクトの「フィード追跡の有効化」にチェックを入れます。
「設定>機能設定>Chatter>フィード追跡」から設定します。
これを有効化することで、プロセスビルダーのChatter投稿先で「このレコード」が選択できるようになります。