Spring’21 商談商品との参照関係を作成できるようになります

Spring’21 商談商品との参照関係を作成できるようになります

少し複雑な位置にある「商談商品」。なんと、単体で他のオブジェクトと参照関係を作れるようになります。
Spring’21 商談商品との参照関係を作成できるようになります
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Spring’21 商談商品との参照関係を作成できるようになります
Admin
2023/08/17 18:25:44
オブジェクトのリレーション作成可否って、その他の設定やデータの見せ方に大きく関わってくるところですよね。Spring’21からは、商談商品自体と参照関係を作成できるようになるそうです。

◇ SALESFORCE HELP >DOCS >SALESFORCE SPRING ’21 RELEASE NOTES >

Do More with Opportunity Products


Do More with Opportunity Products
Give your sales team more flexibility to track information on opportunity product records. For example, a rep wants to track two delivery locations in a related list for an opportunity product record. Now you can create an object relationship and page layout to make it happen.

Where: This change applies to Lightning Experience, Salesforce Classic, and all versions of the Salesforce mobile app in Professional, Enterprise, Performance, Unlimited, and Developer editions.

How: In your object management settings, create a lookup relationship between any standard or custom object and Opportunity Product (the OpportunityLineItem object). Make sure that the lookup field and related list are added to the page layouts where you want them to appear.

↓日本語訳です。
商談商品でより多くのことができる

営業チームには、商談商品に関する情報を追跡するための柔軟性を与えます。例えば、担当者が商談商品レコードの関連リスト内の2つの配送先を追跡したいとします。これを実現するためのオブジェクトのリレーションとページレイアウトを作成することができます。

対象:Lightning Experience、Salesforce Classic、および Professional、Enterprise、Performance、Unlimited、Developer エディションの Salesforce モバイルアプリのすべてのバージョンに適用されます。

方法: オブジェクトの設定で、標準またはカスタムオブジェクトと商談商品 の間に参照関係を作成します。参照関係項目と関連リストが、表示したいページレイアウトに追加されていることを確認します。

商談商品、筆者自身はそのあたりをカスタムオブジェクトで構築してしまうことが多く(標準を活かしきれてなくてすみません)、実はあまり詳しくないのですが、過去にお客様から「商談商品の情報を参照してもっとカスタマイズしたい」というご要望を頂いたような記憶があります。今回、「商談商品」自体を他のオブジェクトと直に関連付けられるのなら、実現できそうですよね。


Winter’21の組織では

とりあえず、現在はどうなっているか見てみました。取引先で参照関係項目を作成しようとしても、「商談」と「商品」は選択可能なオブジェクトとして表示されますが、「商談商品」は出てきません。
※「取引先」にしたのには意味はありません!


Spring’21のプレリリース組織では

「商談」と「商品」の間に「商談商品」がありました!


どんな使い方ができるか?

うまい例が思いつかなかったので、リリースノートに習いつつ、商品の配送情報を管理する「配送管理」というカスタムオブジェクトを作成し、商談商品を参照するように参照関係を作成しました。
「Field5__c」は、良い子の皆は真似をしないように……

「配送管理」から「商談商品」を参照します。レコード名が「商談名+商品名」になっていますね。
※あらかじめ商談に商品を追加してあります。


作成した「配送管理」レコードの参照関係項目「商談商品」をクリックしてみると、
商談商品のレコードに飛び、関連リストには「配送管理」がちゃんと追加されています。


ひとこと

「納入商品」や「注文」という機能もありますけど、そこまで複雑にしなくても(?)シンプルに商談商品に関連して管理したい情報があるときに、カスタムオブジェクトを追加して管理できるのでいいですね!まあ、むやみにリレーションやオブジェクトを増やすのはよくないのですが、ここにひとつオブジェクトを追加するだけで、お客様の購入情報が随分整理できるのではないでしょうか。




公開:2021年1月7日
更新①:2023年8月17日
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