渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~

言葉の変遷

2025年03月18日 | open



最近、広島県でもそうだが、
若い人たちはガソリンスタ
ンドの事を「ガソスタ」と
呼ぶ。
かつての東京横浜では「ガ
ススタ」だ。一般的に多い
のは「スタンド」呼称。

たぶんだが、「ガソスタ」
は「マックやなくてマクド
やろう。マクドナルドなん
やから。マックちゅうのは
どこから来とるねん」と言
い切る大阪民国(だいはんみ
んこく)が発祥なのではと思
う。英語の発音は丸無視の。
では「ガス欠」の時には
「ガソケツ」と言うのかと
突っ込みたくなるが、最近
の西日本の流れはGSの事は
若い世代は全員が「ガソス
タ」と
呼んでいる。
なんだかゲソテンみたいで
私は馴染めない。
京浜地方の言い方は「スタ
ンド」が一般的だった。

なお、広島県東部におい
ては、最近の若い人は言
わなくなったが、給油す
る時には「油を入れる」と
いう表現をかつての古い世
代は使っていた。
「その単車、油は入れんで
ええのんきゃ?」という
風に。
私は高校生の時にバイクで
東京から広島まで行った時、
それを
親戚から言われて、
「オイル
は入ってます」と
言ったら
「なん言いよるん
ね。ガソ
リンの事よ」と言
われてポ
カーン?だった。
「油入れて来るけぇ」とか
広島県の地元の人たちはフ
ツーに使
っていた。
確かにガソリンチャージは
「給油」であるので油では
あるのだが・・・(笑
今の広島県の若い人たちは
男でも自分の事を「わし」
と言う人が絶滅したように、
「油入れるけぇ」の表現は
現在は若者の間では絶滅し
た。
そして今広まっているの
「ガソスタ」だ(笑

ジモチーと共走りしていて、
いつも毎回なんだかおかし
くなる。「だったらガソ欠
だど」と小声で言いたくな
るような。
「油入れる」表現が広島県

で消滅したのと併せて、言
の歴史の中での変遷を見
るようで言語学
的にも面白
い。


なお、メモや行程地図を手
書き
する時には、ガソリン
スタ
ンドのポイントは「GS」
私は書く。
これには、厳密には二つの
意味が二輪業界ではあった。
一つはガソリンスタンド。
もう一つはガスステーショ
ン。
ガスステーションは正式な
英語での表現にあたる。
ガソリンスタンドという和
製英語を英語圏の外国人に
言ってもほぼ通じない。
ガスステーションが英語だ。

てなこと考えてたら、ます
ます、「ガソスタ」は「マ
クド」形式で作られた和製
略語であると思える。
「マックドナゥル(ド←ほぼ
発音せず)」が正式な英語な
のに日本語表記は「マクド
ナルド」としたのと同じパ
ターンであるのが
「ガソリ
ンスタン
ド」だ。
そして「マクドナルドやか
マクドが正解やろ」とし
方式でガソリンスタンド
からガソスタだろう、と
う塩梅、なのだろう。
でも、マクドってオイドみ
たいに感じたりもする。

 
 


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