豪雨からの避難 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 晴れた日のこと…。 ある実装親仔が空を見て話していた。 「大雨が降りそうデス」 「ママ、お空は晴れてるテチ」 「この湿った風に雲の流れ…間違いないデス」 「ママ、どうするテチ?」 「長女チャ、妹たちを連れて高い所に逃げるデス。 ママはご近所に知らせるから、先に準備してるデス」 親実装は近所の実装一家に避難を促した。 ほとんどの実装石は半信半疑だったが、徐々に雲行きが怪しくなり、 ぽつぽつと雨が降り出すと、公園の実装石たちは遊具の上に避難を始めた。 ここは町中の公園なので、他に避難する場所がなかったのだ。 大雨の中、滑り台の上にひしめき合う実装石たち…当然、喧嘩になる。 「もっと詰めろデス!」 「落ちちゃうテチ!押さないでテチッ!」 「うるさいデス、落ちろデスッ」 デスデステチテチ騒いでいる内に、何匹かの仔実装や蛆実装が滑り落ちていく。 「テチャーーッ!」 「レヒャァァッ!?」 だが雨音にかき消されて悲鳴は聞こえず、親ですら気づくことはなかった。 その後も雨は止む気配を見せず、次第に公園の水かさが増していく。 そして滑り台の上に乗りきらず階段部分にいた実装石が水に浸かり始める。 「デジャーッ!ワタシたちを上に行かせろデジャア!」 「押すなデスッ」 「デギャーーーッ!?」 他の実装石を押しのけてでも上にあがろうとしていた個体が、 押しのけようとした相手に蹴られて水面に落下し、沈んでいく。 高所を確保できた実装たちも、決して安心はできない。 風雨に体温を奪われて徐々に衰弱し始めたのだ。 「寒いデス…」 「みんなでくっつくデス…」 「眠いテチ…」 「寝ちゃだめテチッ」 気を抜けば他の実装石に押しのけられたり、落とされたりするこの状況。 雨が止むまでに何匹が生き残れるだろうか…。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ふたばのスレに投下したスクを微修正したものです。
| 関連スク一覧 |
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| 1 Re: Name:匿名石 2023/08/14-23:15:54 No:00007782[申告] |
| 何かこれからってところで終わった |
| 2 Re: Name:匿名石 2023/08/18-08:21:30 No:00007801[申告] |
…素晴らしい |
| 3 Re: Name:匿名石 2023/09/14-04:16:34 No:00007961[申告] |
| 挿絵がありがてえ(感謝)
きっとこいつら全滅したんだろうな |
| 4 Re: Name:匿名石 2023/09/14-10:04:53 No:00007963[申告] |
| ですねえ
屋根に登った個体も降りられなくなって詰みそう |
| 5 Re: Name:匿名石 2023/11/13-00:37:47 No:00008463[申告] |
| 凄く面白くなりそうな話のプロローグだけで急ブレーキかけられてすっ飛んでった感
そして挿絵が実に秀逸、キモカワ系とはこの事か ある者は雨風で手を滑らせ、またある者は低体温で力尽き、そして誰もいなくなる、そんな未来を想像しながら今宵は眠るか |