「アル。朝だよ」
母アイズヴァレンシュタインの綺麗な声によって僕は目を覚ました。
世界は、ここオラリオは今日も平和な朝を迎えた。
この下界の悲願とされていた三大クエストの内の最後の大きすぎる1つ「黒龍」の討伐は父ベルクラネルによって達成され、世界は歓喜の渦となった。そのあと父はずっと好きだったアイズヴァレンシュタインと晴れて結婚し、僕 アル・クラネルは「4人目」の子供として生まれた。
そんな暖かい家庭に恵まれた僕は両親にはもちろん 他の誰にも教えたことのない
(詳しくは「1人」意外)秘密を抱えている。
昔むかし、とはいっても2年前のことだがある夢を見た。
1人の青年が人助けをしている夢。ただ誰にも知られることなく。誰にも知られようとせず。しかも人助けをしようとしているのではなく、自分の行いの結果としての人助け。もちろんかの有名なアルゴノウトのような英雄譚として残されることは決してない。僕はその青年の背中になんとも言えないロマンを感じずにはいられなかった。
まさに「影の英雄」のような。
夢から目が覚めたあと、僕は居ても立っても居られず、あのせいねんのようになりたいと思った。
しかしそのためには絶対的な力がいる。この世界、「神の恩恵(ファルナ)」なしで無双しまくれるような甘いせかいではないような気がする。神ヘスティア(父の主神)、神ロキ(母の主神)のどちらかにファルナを刻んでもらおうと思ったがなんというか影さ?がなくなってしまうような気がした。僕の「影の英雄」への険しくなる?であろう道を共に進んでくれそうななおかつ、目立たない神を真剣に考えた。 その結果、一様神であることを父が最近になって知ったと言っていた神?に会ってお願いすることにした。
「僕にファルナを刻んで」
「------------急すぎて、顎が外れるかと思ったわ。」
父のおじいちゃんである神に頼んだ。 名前は知らないが。とりあえず変態ということだけは知っている。
「アル。お主はファルナを用いて何を為す?」
僕は迷わない。目的はただ一つ。
「影の英雄になるため」
おじいちゃんは一瞬目を見開き豪快に笑った。
「ガハハハはははは!さすがはベル、ワシの孫の子じゃ」
「影の、というのが少し気になるがいいじゃろう! おもしろい」
「お主にワシのファルナを与える」
そういうと、おじいちゃんは僕の服を脱がせて僕に恩恵を刻んだ。
「ガハハハ! 子は親に似るとはよくいったものじゃ。」
アル・クラネル
[ゼウス・ファミリア]
Lv.1
力:0
耐久:0
器用:0
俊敏:0
魔力:0
幸運:
『スキル』
[影へと至るもの]
早熟する
思いが続く限り持続する
思いの丈により効果向上
『ゼウス』?!
僕はスキルのことよりもそちらに気を奪われた。
僕はとんでもない大神の恩恵を刻んでしまったようだ。
世界はまだ知らないかつてのオラリオ1,2を争った[ゼウス・ファミリア]の復活を
そしてここから僕の物語ははじまった