できない僕が、繰り返す


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4.できない私は、それでも託す


元々は前半後半まとめて投稿するつもりでしたが、3万字を超えたので分割します。
後半部分はほぼ完成しているので、月曜日の夜に投稿予定です。
>>月曜の夜に出すと言いましたが、ごめんなさい。確認したら繋ぎの部分を勝手に脳内で繋げて読んでたり、微妙に解読できそうなよくわからない文があったので、投稿を遅らせます。金曜日の夜までには出します。
深夜テンションってこわい。

感想欄で待っていると言い続けてくださった方々、続きを書く上で随分と励まされました。こうして続くのは皆さんのおかげです。

どうか、楽しんでいただけると幸いです。
前半はアイズさんをひたすら曇らせる話で、恒例のキレキレベル君は後半ですので、片手落ちとなります。


 

未到達階層を目指す遠征の少し前。

戦い方を教える訓練を休まなければならないことをベル君に伝えた。

 

「アイズさん、遠征に行くんですか?」

 

ベル君の質問に私は軽く頷いて首肯すると、ベル君は珍しく何かを考えるように腕を組んだ。

彼の考え込むときの癖なのだろうか、片手で胸元に輝く金の懐中時計を弄んでいる。

 

「……じゃあ、そうですね」

 

少しの間のあと、ベル君は顔を上げた。

そして、先ほどまで弄んでいた懐中時計を首から外して、こちらに差し出す。

 

「これ、お守りです。受け取ってくれると嬉しいです」

 

お守り?

でも……

 

「……ベル君にとって、この時計は大事なものじゃないの?」

 

訓練の時、毎日必ず首元にかけているこの時計が彼にとって大事なものでないはずがない。

 

「そうですね、祖父からの形見です。生前、お守りみたいなものだから必ずオラリオに持っていけと言われました」

 

彼はそう言ったあと、苦笑した。

 

「でも、だからこそ――」

 

「――これはアイズさんに預けます。だから、無事に帰ってきて、アイズさんの手で返してください」

 

必ず無事に帰ってきて欲しいと、そう祈るように真剣な声で言うベル君の気遣いが面映くて。

私は彼の懐中時計を受け取ると、必ず帰ってくると、そう約束した。

 

そして――

 

私たちロキファミリアは、59階層の穢れた精霊を相手に、全滅した。

 

 

***

 

――夢を見た。どうしようもない悪夢を。私がかつて犯した過ちの夢を。

 

――今となっては、ただの夢でしかないとしても。

 

――無かったことになってしまったソレは、確かに私の過ちだった。

 

 

失敗した。

それも取り返しのつかない失敗を。

 

「そう落ち込むな、アイズ。……どうしようもないことだったし、責任は全員にある」

 

……リヴェリアはそう言ってくれたけど、私にはどうしても割り切れなかった。

 

ロキファミリアで行った遠征の帰り道。

新種のモンスターとの戦闘などにより疲れ切った私たちは、ミノタウロスの群れを討ち漏らし、逃げ出した何体かが上層へと辿りついた。

私を含めたファミリア内の第一級冒険者が討ち漏らしを追ったが、間に合わず……犠牲者が出てしまった。

 

犠牲者を出したのは私が追っていたミノタウロス。

上層で狩りをしていた冒険者のパーティと戦闘をしていたようで、私が現場にたどり着いたときには誰も生存していなかった。

 

それは私にとって過去を抉るようで――ひどく堪えた出来事だった。

 

 

その翌日。

 

目の前には泣き喚く子供。

私は気晴らしのつもりで出かけた街中で、途方に暮れていた。

 

これは別段私が何かこの子にしたせいではない。

泣きそうな顔をして誰かを探すように歩いていた子供に話しかけたところ、事情を話してもらううちに大きな声で泣き喚き始めたのだ。

途切れ途切れの言葉を聞くに、この子は迷子らしい。

 

我ながら困りきって、どうにか泣き止まないものかと子供の頭を撫でてみたものの、何も変わらず泣くばかり。

 

「どうかしましたか?」

 

そんな困りきってしまった私を見かねたのか、一人の少年が話しかけてきた。

話しかけてきた彼に事情を説明すると、彼は懐から飴玉を取り出して魔法のように迷子の子を泣き止ませてしまった。

 

「……すごい」

 

私ではどうしようもできなかった状況を収めてしまった彼を見て思わず呟くと、彼は人懐っこい笑みを浮かべてにっこりと私に微笑んだ。

 

白い髪に、紅の瞳。

私より恐らく年下だろう彼を見て、兎みたいで可愛い、と少しだけ思い、その分だけ落ち込んだ気分は明るくなった。

 

 

迷子の子を私と白い髪の男の子――ベル・クラネルと名乗った――で挟むように手をつなぎ、街中を歩いて親を探す。

先ほどまで泣き止んでいた迷子の子は、ニコニコと機嫌良さそうにベル君に話しかけている。

 

彼は子供の扱いに慣れているようで、さっき泣いていた子供はもう笑っている。

ただ、その様子に何となく私だけ仲間はずれにされているようで、少しだけ不満に思う。

 

するとベル君は私の様子に気づいたのか、私にも話を振ってくれるようになった。

……私はそんなにもわかりやすいのだろうかと、かなり恥ずかしかったが。

しかし、彼と話すのはとても楽しかった。

 

話をしているベル君はとても表情豊かで、私の話を聞くことでくるくると変わる表情が迷子の子と全く一緒になることもあって、何だかすごく癒された。

途中、私が冒険者であることを知ったベル君は迷宮に関することを色々聞いてきて、興味深そうに聞く彼に私も少しだけ得意になって話した。

 

そのせいで、迷子の子が途中で拗ねてしまったのは大変だったが、それもベル君が機嫌を取ってくれた。その機嫌を取る様子が何となくおかしくて、気づけば昨日あったことも忘れて私は穏やかに笑えていた。

 

それからもしばらく探し続け、ついには迷子の子の両親を見つけて、彼らに子供を預けることが出来た。

そして私は助けて貰ったお礼にベル君にじゃが丸くんを奢ることにした。

彼は恐縮していたが、別に遠慮する必要はないのにと思う。困っていた私を助けてくれただけでなく、沈んでいた私の心を軽くしてくれたのだから。

 

少なくとも私にとって、ベル君と出会ったことはとても良いことだった。

私としてはそれくらいしかお礼ができない――というより受け取ってくれない――のがむしろ残念なくらいだ。

 

お世話になった彼と別れて、ホームへの帰り道へと歩き出す。

その足取りは、街へと繰り出した時とは正反対に、とても軽かった。

 

 

ふと、先ほどベル君と一緒に迷子の子と手をつないで歩いていた光景を思い出す。

 

私の両親はああして私を連れているときどんな気持ちだったんだろうか。考えてみてもわからないけれど……。

ただ、彼と一緒に歩いていると、優しい気持ちになれた。昨日の失態を忘れることはできないけど、それでも前向きに頑張ろうと思えた。

 

楽しかった。

彼は聞き上手だったのだろう。あまり話すのは得意ではないけど、それでも彼は私の話を楽しそうに聞いていた。お互いの話に夢中になって、間にいる迷子の子に拗ねられてしまうくらいに、楽しかった。

最後に伝えた「またね」は社交辞令ではなく、本心だ。またいつか会って今日みたいに話せたらいいと思う。

 

今度会ったときは、もう少し仲良くなりたい。そう素直に思った。

 

ああ、そうだ。彼も冒険者らしいから、彼に稽古をつけてあげるというのはどうだろう。

そんな光景を想像すると少し楽しくなって、私の口元は微かに弧を描いたのだった。

 

――あぁ、このときの私はなんて能天気だったのだろう。

 

 

走っていた。

ただひたすらに、一秒でも早くたどりつくために。

 

ベル君と出会った日の翌日。

ロキファミリアに切断された子供の首が投げ込まれた。

その首はあの時の迷子の子供のもので、ロキファミリアに恨みを持つ人間の犯行であることもすぐにわかった。

 

それなら。

あの時一緒にいたベル君は。

 

焦る気持ちと湧き出す不安に急かされながら、少しでも速くと自分を叱咤する。

モンスターのほとんどを無視するか、鎧袖一触で蹴散らしながら、魔法での加速までかけて迷宮の道を急いだ。

 

――そして見えてしまった光景に、私の足は止まった。

 

赤、赤、赤。

今もなお広がり続けている大きな血だまりの、その中心。

白髪の所々を紅く染めたベル君が、倒れていた。胸には剣が突き刺さっている。剣と血さえなければ、眠っているように見えるくらい穏やかな表情だ。

 

……それでも、その命が絶えてしまっているのは、明らかだった。

フラフラと覚束ない足取りで、ベル君の下へ近づくと、ガクリと膝を折って呆然とする。

頭が真っ白で、どうしようもないくらい心が苦しかった。

 

眠るようなベル君の表情に、あの時の人懐っこそうな笑顔を思い浮かべる。

もう、この子があの表情を思い浮かべることはない。

 

彼と話していた時の、優しい気持ちを、穏やかになれた自分を思い出す。

もう、彼と話すことはできない。癒されるような気持ちになることも二度とない。

 

「……ごめんなさい、ごめんなさいベル君」

 

私が彼に関わらなければ、彼は死ぬことはなかったのだろうか。

胸を突き刺すような罪悪感がどうしようもなく苦しかった。

 

ひたすらに強さを求めて、実際に強くなった。

でも、守りたいと思ったものは守れなくて、むしろ自身が原因で彼を死の運命へと導いてしまった。

では私は何のために強くなったんだろうか。

 

――あぁ、私はどこで間違えたんだろう。

 

 

……どれくらいの間、呆然としていただろうか。ふと我に返る。

 

彼の身体は私が自責している間もずっと穏やかな表情のまま横たわっていた。

 

そうだ、せめてベル君の遺体は彼が所属していたファミリアに返そう。

きっと、彼もそれを望むだろう。

 

そう考えて、血のついた彼の顔を持っていたハンカチで優しく拭うと、その身体を抱き起こす。血の抜けた身体は異様なほど軽く感じた。

 

そうして、彼の身体を抱き起こしたとき、その懐から金色の懐中時計が零れ落ちた。

彼の胸元にあったははずのそれには不自然なほど血がついていない。

衝撃か何かで壊れたのだろうか、時計の針は動くことなく停まっていた。

 

チェーンにぶら下がって金色はゆっくりと揺れる。

何故か、どうしようもなく目を惹かれた。

 

ゆっくりと伸ばした手が、懐中時計へと――触れた。

 

――その瞬間、世界は灰色に染まった。

 

あらゆる音が消え、世界は静寂に包まれる。

灰色の世界の中で、唯一懐中時計だけが、金色のまま輝いていた。

 

チクタクという音が聞こえる。

停まっていたはずの時計の針は、何故か反時計回りにゆっくりと動いていた。その回転は徐々に加速し、けれど、やがてある一点で停まった。

 

そして今度は、どこかから歯車の音が鳴り響き、世界が少しずつ遠くなっていく。

世界そのものがたてているような歯車の音。それを徐々に薄れていく意識の片隅で聞きながら――いつの間にか私の意識は途切れていた。

 

***

 

「――っ!!!」

 

50階層、安全地帯のテントの中で、私は飛び起きた。

 

「はぁ、はぁ、ふぅ」

 

乱れた息を整えながら、寝汗に濡れて張り付いた服の不快さに身体をよじる。

 

何度も深呼吸を繰り返し、どうにか呼吸を整えようとする。

それでも、狂ったように脈打つ動悸と胸の中を埋め尽くす鬱屈した感情は、収まってはくれなかった。

 

「……今のは、夢? それとも――」

 

――現実?

 

少しずつ整っていく呼吸と共に、夢の内容を思い出す。

 

ベル君と笑いあえた時の優しい気持ちを。

ミノタウロスを逃がしたことによる失敗を。

それが生み出した、血と絶望に塗れた最後の景色を。

 

それらは夢とは思えないほど、どうしようもなく現実(リアル)だった。

 

それでも。

そんなことは現実には起きていなくて。

だから、きっと。

それはただの悪い夢だった。

 

その、はずだ。

 

――なぜだろうか、無性にベル君の顔が見たくてしょうがなかった。

 

そんな気持ちを紛らわせるように、ベル君から借りた時計を懐から取り出す。

たまにベル君がやっているように片手でその時計を弄んでみる。

 

気持ちを落ち着かせるように、深く息を吸って、完全に吐ききる。

 

「……うん、夢、だよね」

 

そう言い聞かせるように呟くが、それでも総身を襲う悪寒は消えてはくれなかった。

 

それから、何度も脳裏で反芻する夢の中の光景に、自分でも訳が分からないくらい罪悪感を刺激されてしまうことに困惑しながら。

やがて、私は何時の間にか眠りについていた。

 

 

――どこかで同じ光景を見たような。

 

そんな既知感とともに、その戦いは始まった。

 

59階層、穢れた精霊との対峙。

最初の極大の魔法でガレスとリヴェリアが穢れた精霊の魔法を受けて斃れる。

 

生き残ったメンバーが、遠くから魔法を浴びせる穢れた精霊に近づこうと全員で突撃するけれど。

ベートもティオナもティオネも、そして、フィンも。

魔法が放たれる度に、一人ずつ倒れていく。

 

倒れていった彼らは誰も、二度とは立ち上がらなかった。

 

やがて、私もまた。

穢れた精霊に一矢たりとも報いることなく。

彼女の放つ魔法を受けて――意識が途切れた。

 

 

――そして、再び同じ時間がやってくる。

 

 

一人目覚めた、50階層の寝袋の中で。

 

――やっぱり、夢じゃなかったんだ。

 

そう、私は静かにつぶやくと、泣きそうになりながら顔を伏せた。

 

 

***

 

 

幾度繰り返しただろうか。

そんな思考とともに、迷宮の59階層で穢れた精霊を見上げる。

既に私はこの敵と何度も戦い、その度に敗れていた。

 

放たれた魔法を躱し、次の魔法が来るまでの僅かな時間で、穢れた精霊との距離を詰める。

少しでも速く、僅かでも近くへ。

 

穢れた敵との戦いは、幾度繰り返しても、まったく同じ光景を辿る。

即ち、高速で詠唱し魔法を放つ穢れた精霊と剣の間合いへと近づこうとする私の鬩ぎ合いだ。

そして今のところ、その結末はいつも同じだった。

 

それは、今回もまた。

 

放たれた魔法が私を襲う。距離が近づいたことで躱せなくなった魔法は、私の体へと直撃した。

それだけで死ぬほど高位の冒険者は脆くはない。しかし、どちらにしても結果は同じだ。

 

動けなくなった私の耳へ穢れた精霊の長い詠唱が届く。やがてその詠唱は極大の魔法を結実させ、既に地に倒れ動けなくなっていた仲間ごと私を葬った。

 

――薄れゆく意識の中、歯車の音が聞こえた。

 

 

――夢のようにぼんやりとした意識の中、私の知らない光景が幾つも過っていく。

 

今の私より強いだろう冒険者が時計を首に下げている姿が映る。

一枚、二枚。繰り返す時間を表すように、ゆっくりとその姿と場面が切り替わる。同じ時間を繰り返す中で記憶を保つことができないその冒険者は、とてつもない強敵と戦った。

彼が戦った敵の姿は、ぼやけてただの黒い影にしか見えなかったが、それでも私が見たこともないほど強力な怪物だった。

その冒険者は怪物を倒すため幾度も幾度も戦いを繰り返す。やがて無限の繰り返しの中、彼は徐々に心の底に蓄積する感情に押し潰され、発狂して死んだ。

 

繰り返す時間の中で、私は時計から記憶を掠め取ることに成功していた。

その記憶によると、この時計は神と人間が協力して作り上げた最高傑作。人だけで作ることはできず、神だけで作ることもできない。

 

作られた目的は、人の中から人を超える存在を生み出すこと。すなわち英雄あるいは神の創出。因果を集め、試練を与え、乗り越えるまでひたすらに繰り返す。

 

この時計が繰り返す時間は英雄への階梯(きざはし)なのだ。

 

同時にその階梯(きざはし)は昇るものを選別する。イカロスが蝋で固めた翼で太陽まで飛ぼうとした結果、翼が溶けて墜落したように。

資質がないものが進めば、死あるのみ。

 

私は精霊の血が混じっているせいか、時計への適正が非常に高いようだ。そのせいで、巻き戻っても記憶を保っている。

加えて、まだ本当の所有者であるベル君が生きているためか、試練をもたらす機能は私に対して働いていないようだった。

 

 

知らない冒険者の姿が過ぎ去った後。

 

今度はベル君の姿が見えた。

ミノタウロスと戦っている。恐らく私が見たあの悪夢の続きだろう。

何度も何度も致命傷を負って巻き戻り、その度に怯むことなく挑み続けていた。

ベル君は記憶を引き継げていないらしく、最適な行動を取れているとは言い難かったが、それでも繰り返しの度にミノタウロスを追い詰めていく。

遂にはその片腕を切り落とし――そこへあの時の私が辿り着いた。

 

歯車の音が遠のいていく。

また再び50階層で目覚めるのだろう。

 

 

穢れた精霊と戦わなければ――そう考えなかった訳ではない。

戦いを避ければ、無事に帰ることはできるだろう。

 

ただ、この怪物を今回見逃したら何が起きるだろうか、と考えれば逃げるわけにはいかなかった。

きっとこの怪物を放置すれば、次はより上層で、より弱い冒険者が戦い――そして死ぬことになる。

この怪物は多くの冒険者を殺し、そして多くの残された者を作るだろう。私の両親がそうなったように。

 

――だから、必ずここで殺さなけばならない。

そう、私の中の仄暗い憎しみが囁いていた。

 

それでも。

白状するならば。

この繰り返しはとてつもなく辛かった。何度繰り返しても仲間の死に慣れることはできず、致命傷を負う痛みは、その度に私を追い詰める。

自らを遥かに上回る敵との戦いは、繰り返すほど苦しみを増していった。

 

それでも諦めなかったのは、時計が見せるベル君の記憶があったからだ。

記憶の全てを見たわけではないが、ベル君は当時の彼に対して絶対とも言える強敵と戦っても、折れなかった。

ミノタウロスでも、トロールでも、或いは彼が助けると決めた少女でも。どんな強敵や困難にも彼は立ち向かい、ほんの僅かの勝機を、可能性を掴んで見せた。

 

なら、彼の先輩である私が、ただ強いだけの怪物を相手に折れるわけにはいかない。

そう虚勢を張って、私は戦っていた。

 

 

滅ぼすべき怪物、ただそれだけを見据えて、一心に駆ける。

 

間もなくリル・ラファーガの射程内。

既に仲間たちの多くが私をここまでたどり着かせるために、地に伏せていった。

立て続けに放たれる魔法に対し、時に盾となり、時に相殺して。

 

力を使い果たした彼らは、きっとこの戦いの間、もう一度立ち上がることはないだろう。

過去の経験から言っても、この交錯で戦いを決しなければ、あとは全滅するのみ。

 

「――」

 

穢れた精霊の発する魔法の詠唱。

既に近距離と言っていい距離だが、極限の集中のためか、水の中で聞く音のように不明瞭だ。

 

ただ、わかることもある。

これまでの繰り返しから考えれば、もう間もなく魔法が放たれる、ということが。

 

間に合え、間に合え、間に合え。

そう一心に唱え、足を踏み出す。少しでも早く、僅かでも先へ。

 

――あと一歩。

 

「――リル・」

 

「――ライト・」

 

精霊の詠唱が終わる。

それでも、一瞬、一瞬だけでいい。

ほんの少しだけ速く、剣が当たれば――

 

「「ラファーガ/バースト」」

 

――相殺。

 

私の剣は白の閃光を打ち破って穢れた精霊の魔石に突き立ち――けれど貫くことはできず、そこで止まっていた。

 

或いは身体に纏った風が万全なら貫くこともできたのだろう。

しかし、ここにたどり着くまでに、魔法や触手を躱すためにどうしても風を使わざるを得なかった。

 

即座に剣を引き戻して魔石を追撃しようとするが、リル・ラファーガの反動で身体が上手く動かない。

そんな中、一本の触手が猛烈な勢いで私に向けて迫ってくる。その速度と現在の私の状況――間に合わない、それだけはわかった。

 

――あぁ、また今回もダメだったみたい。

 

そう思って、走馬灯のようにゆっくりと進む時間の中、触手により放たれた突きが私の心臓に迫るのを見つめる。

 

次こそは必ず、そう思うも幾度となく繰り返した敗北が頭の片隅を過ぎる。

少しずつ忍び寄る諦めに焦燥を感じながら、せめて目を逸らすまいと心臓を貫く触手を睨んだ。

 

――だが。

 

ガツンと何か硬質なものを強く叩いたような音がした。同時に感じたのは強い衝撃。

未だゆっくりとした時間感覚の中、衝撃で揺れる視界に、弾かれたように離れていく触手が見えた。

 

――胸当てで弾かれた?ううん、これまでの繰り返しでは防げなかったはず。

 

生き残れた理由がわからず、混乱する頭の中、それでもやるべきことはわかっていた。

 

目覚めよ(テンペスト)

 

まだ上手く動かせない身体を風で強引に動かす。

そうして引き絞られた剣が、今度こそ穢れた精霊の魔石を貫いた。

 

「――アァァァァ!」

 

ひどく耳慣れない高音の悲鳴と共に、穢れた精霊が灰へと変わる。

どうやら、倒せたらしい。

 

未だ実感の湧かない勝利に、上手く思考が追い付かない。

 

ただ、それでも。

 

ようやく、この繰り返しを終わらせることができたのは確からしい。

ゆっくりと追い付いてくる実感。

 

――勝ったよ、ベル君。

 

ふと過ぎったのはそんな思考。

ほんの僅かといえど彼の強さに追いつけた気がして、少しだけ誇らしかった。

 

そうして余韻に浸っていると、ふと気になることを思い出した。

そういえば、さきほどあの触手を防いだの何だったのだろうか。

 

自身の胸元を見ると、胸当てには触手が貫いた穴が開いている。

どうやら胸当てが弾いたわけでないようだ。

 

胸当てに空いた穴に指を入れると、何か硬いものに指が阻まれる。

これが触手を弾いたようだが――。

 

――あっ、時計。

 

触手を防いだものの正体に気づいて、自分でも顔が青ざめたことがわかった。

焦ってすぐに時計を取り出すと、ひっくり返して外観を確かめる。

 

幸いなことに傷一つないようで、思わず安堵の息をつく。

 

そうして時計を見つめると、繰り返しを切り抜けた達成感と安堵が湧いてくる。

そして何より。

 

――なぜだろうか、無性にベル君に会いたくなった。

 

感謝の気持ちを伝えたかった。

今回の穢れた精霊との戦いだけではない。

あの夢の中で見たミノタウロスとの戦いでも、知らない間に彼は私を助けてくれていた。

何より、時計が見せた彼の記憶があったから、私にも勇気が湧いたのだ。

 

地上に戻ったら。

夢の中で私が思ったように、彼に稽古をつけてあげよう。

せめてもの恩返しとして。

 

そう考えると、珍しいくらい自然に、私の顔に笑みが浮かんだ。

 

胸の中をくすぐるような高揚感に、少しだけ心を弾ませながら、私は背後の仲間たちへと踵を返した。

 

 

***

 

深層からの帰り道。

ポイズンウェルミスからの毒により倒れた仲間たちのため、私たちは安全な18階層で待機することになった。

 

食料を集めたり、仲間の看病をしたり、各自が思い思い過ごす中。

 

「――――――――ォォォォォ!!!」

 

17階層へ繋がる洞窟の方から、突然ゴライアスの咆哮が聞こえた。

 

行く途中に倒したゴライアスもそろそろ復活する頃合いのはず。

恐らくそれに鉢合わせした冒険者に威嚇しているのだろう。

 

もしかしたら鉢合わせした冒険者が危ないかもしれない。

急いで洞窟へと向かう。

 

そして洞窟へと辿り着いたとき。

そこには倒れたベル君がいた。

 

一瞬、あの悪夢の中で見た光景が過ぎり、焦燥感とともに彼の身体を起こす。

 

あちこちを触って確めてみたが、幸い大きな怪我はなさそうだ。

念のため彼にポーションを飲ませて、恐らくこれで大丈夫だろうと一息ついた。

 

周りを見ると彼の仲間だと思われる男性とと小さな少女が倒れていた。

そちらの様子も見るが、疲れ切って倒れているだけで、身体に問題はなさそうだ。

 

咆哮を聞いて集まってきたロキファミリアの仲間たちに、ベル君の仲間をテントへと運ぶようにお願いする。

そして私自身もベル君を抱えると、彼の身体に負担がかからないように、ゆっくりと歩き出した。

相当な苦労をして18階層までたどり着いただろうベル君は、かなりボロボロで、相応に汚れてもいたが、不思議とそんな彼を抱えるのは嫌ではなかった。

 

 

テントへと彼を運ぶと、寝床へと横たえる。

そのままでは寝苦しいだろうと、防具を外したり髪を整えたりすると、険しかった彼の表情が穏やかなものへと変わった。

その表情を見て、ふと悪夢の中で私を癒してくれたベル君を思い出した。

 

「――また、会えたね」

 

罪悪感や感謝の念が混ざり合った中で、私から零れたのはそんな言葉だった。

あの時、また出会えたら、と思った彼に再び会えたのが無性に嬉しかった。

たとえ、あの時のことを彼が覚えていないとしても。

 

感慨と共に再びボロボロになった彼を見ると、今度は苦笑が漏れた。

たぶん何かのトラブルがあって、地上に帰るより18階層を目指すことになったのだろう。

 

それはベル君とその仲間たちにとって、相当に困難だったはずだ。

それでも決断して、そしてやり遂げた。

 

やっぱり――

 

「君は、すごいよ」

 

彼が起きたら何を話そうか。

たとえばこれからの訓練のことなんてどうだろう。元々は彼の強さに興味を抱いて始めた訓練だけど、繰り返しの中で恩返しとして決めたことでもある。

その奇妙な重なりもあって、彼との訓練は私の中で不思議ととても大事なものとして位置づけられていた。

 

あぁそうだ。

そもそもこの時計を託してくれたことのお礼を先に言うべきだろう。この時計があったから私と仲間たちは無事に帰ってこれたのだから。

感謝を伝えて、それからこの時計を返さ、ないと――

 

ふと、思考が止まる。

 

――本当に?

 

――本当に、それでいいの?

 

――だってこの時計を彼に返したら。

 

繰り返す時間の中で垣間見た記憶を思い出す。

ベル君が、とてつもない苦しみや絶望と共に歩んできた道を。

私が見れたのはすべてではないけれど、それでもそれは、見るだけしかできない自分を呪わざるを得ないほど、ひどい光景だった。

 

彼に時計を返せば、同じことが起きるだろう。

一度だけでなく、何度も、それこそ数限りなく。

そしてそのとき、私は彼を助けるどころか、それに気づくこともできない。

 

想像しただけで、胸がぎゅっと苦しくなる。

 

このままなら彼はたった一人でだれかを助けるために苦しみ藻掻いて、そして最期にはかつての所有者と同じく――無残な骸を晒すのだ。

――私のせいで。

 

テントの寝床で穏やかな寝息を立てる彼を見やる。

先ほどまでの、何を話そうか、なんて浮ついた思考はとっくに何処かへ消えていた。

 

――この時計を、彼に返して、いいのだろうか?

 

***

 

宴会の喧騒を何処か遠くに感じながら、思考に浸る。

 

あの日、私は結論を出せないまま、彼が目を覚ますまで暗い顔で思い悩んでいた。

時計を持ったままでいる罪悪感から、結局まともに話すこともできていない。

 

あの日からずっとずっと堂々巡りのように考え続けている。

 

ふと遠くからベル君の声が聞こえてきて、視線がそちらへと吸い寄せられた。

その仲間たちと楽しそうに笑う笑顔を見て、私は眩しそうに目を細める。

 

まるで陽だまりのような男の子だった。暖かくて、楽しそうに笑っていて。あれだけ苦しいことがあったはずなのに、その笑顔は少しも曇ってはいない。乗り越えて、心を荒ませることなく今を楽しんでいる。

私とは、違う。

 

――ベル様、ベル様、これ美味しいですよ

 

小人族の少女が彼に駆け寄ってきて、懐き切った仔猫のようにまとわりつく。彼もまたじゃれ合うように、彼女が口元に差し出した食べ物を食べさせてもらっている。

そこへ彼の仲間である男性が酒に酔って足元をふらつかせながら、ベル君と強引に肩を組んだ。すると、さっきまで心底幸せそうに笑っていた小人族の少女が、表情を一変させて男性を威嚇する。それをベル君は困ったように笑って宥めていた。

 

それは本当に陽だまりのような光景だった。

見てるだけで胸が暖かくなるような。その背景にあるベル君の奮闘を思えば思うほど、その尊さが胸に迫った。

 

でも、きっと。

 

私にそこに入る資格なんてない。

未だに暗い炎を胸に宿し、それを振り払えない私には。

私は静かに彼らから目を逸らして、胸元の時計へと視線を落とした。

 

――きっと、これでいい。ベル君のような人にこの時計は重すぎるから。

 

もう一度だけ、ベル君たちを見やる。そして、その光景を目に焼き付けた。

 

せめて、彼らの日常だけは守ろう。

ベル君が再び苦難に見舞われたとしても、私の全てを賭けてでも、この光景は守ってみせる。私に陽だまりの中で過ごす資格はないけれど、それでも私は彼が作るこの景色が好きだから。たとえ傍に居られなくても、見ているだけで優しい気持ちになれる、この景色が。

 

いや、そもそも。

こうしてベル君から私の手の中にこの時計が渡ってきたのも、ある種の運命なのかもしれない。

夢の中で見たベル君に降りかかった悲劇を思い出す。先程目に焼き付けた光景とはあまりにも似つかなかった。

やっぱり、彼に絶望は似合わない。

 

きっと、この時計は。

私のような愚か者にこそ、相応しい。

実際より遠くから聞こえてくるような楽しげな笑い声と喧騒の中、私は自嘲するように俯いていた。

 

***

 

それからの18階層での日々はとても穏やかなものだった。悩みを振り切った私は、地上へ帰還するまでの間、ベル君に稽古をつけてリヴィラの街を案内した。

幾つかの出来事や問題はあったけれど――ベル君の主神が18階層まで降りてきたのは驚いた――やがて穏やかな日々は終わり、地上へ戻る日がやってきた。

私はベル君に別れを告げて、ロキファミリアと共に帰途につく。地上までの道のりは行きと違って何事もなく、ファミリアの館へと帰ってきた私たちは遠征での疲れを癒やし、眠りについた。

 

――そして夜が明けて。

 

――私はリヴィラの街が壊滅したことを知った。

 

それはまるで、足元の何もかもが崩れ落ちるような、どうしようもない絶望だった。

 

 

ギルドは大騒ぎだった。

当然だろう。これまでの歴史上リヴィラの街がモンスターの襲撃によって放棄されるのは稀にあることだったが、壊滅と表現されるような多数の死者を出したことはない。

 

それは前代未聞の出来事だった。

 

私はひどく重たい足取りで喧騒を抜け、普段対応してもらっている受付嬢へと話を聞きに行った。

 

「……残念ですが、ベル・クラネルという方は生存者として地上に戻ってはいません」

 

「今回街を襲ったのはレベル5〜6の極めて強力なモンスターです。更には階層の出入口が突然崩れたと聞いています。生存は絶望的でしょう……」

 

足が震える。頭の中は既に真っ白だった。

 

受付から離れて、18階層から生還した冒険者たちから情報を得ようと、ギルド内を見渡す。

仲間と生還を喜ぶ者、仲間を喪い悲しみに暮れる者。後者の割合が大きい中、話しかけられそうな相手を探して――ある一角に目が止まった。

宙を見つめて呆けたように、力無く座り込んだ小さな影。

確か――

 

「――リリ、さん?」

 

「――ぼう、けんしゃ、さま?」

 

”ベル君は?”

 

そう言葉を発する前に彼女から堰を切ったように震えた声が漏れ出した。

 

――べるさまは……べるさまは……りりをにがして。

 

――そのままもんすたーに、ふ、ふみつぶされて。

 

――つうろがとつぜんくずれて。

 

――りりは、りりはもどりたかったのに。もどれなくて。

 

もう、彼女は私の方を見ていなかった。ただただ自らを満たす絶望に浸っている。

 

――どうして、わたしなんかが。

 

――りりは、べるさまが、いきていれば、それで、よかったのに。どうして。どうしてりりなんかを、たすけたんですか。りりなんかより、べるさまが、いきていれば。どうして、あのとき、わたしは。

 

彼女はふらふらと短い距離を歩いた後、呆けたように座り込む。そして少しの間をおいて頭をかきむしると、またぶつぶつと独り言を呟いていた。

見て、いられなかった。

 

「……」

 

私は、彼女を置いて踵を返す。

歩きながら、自然と手が胸元の懐中時計へと伸びた。

 

――背後の少女は、私が守れなかったものの象徴だ。

 

あの日陽だまりとして目に焼き付けたものは、絶対に喪われてはならないものだった。

その尊さを、暖かさを、私は胸に刻んでいた。

 

――絶対に、取り返して見せる。

 

***

 

――歯車の音が、聞こえた。

 

***

 

 

たぶん私がしていることは何かの摂理に反していて。

覆そうとしている私を、世界が折ろうとしている。

 

そうとしか思えなかった。

 

何度も、何度も、何度も。

繰り返して、繰り返して、繰り返して。

 

何をやっても何度やっても、ベル君を助けることは、できなかった。

 

――或る時は、ならずものの冒険者に襲われて。

 

――或る時は、私が強力なモンスターと戦っている隙に、前触れなくモンスターの大量発生に襲われて。

 

一度だけ、ベル君の時計のことをロキファミリアのみんなに事情を話して協力を仰いだ。そのときは何とかベル君を無事に地上まで連れて行くことができた。

けれど、ベル君は地上で3日と持たなかった。アポロンファミリア、イシュタルファミリア、フレイヤファミリア。

地上でこの3つファミリアにベル君は狙われて、ロキファミリアの護りを抜かれて抗争中に命を落とした。

 

――そんな無数の繰り返しの中。

 

まるで、最後の一押しでもするように。

その時、時計が嘲るように私に夢を見せた。

 

或る人物の夢。ベル君の前任のそのまた前任の……とある結末。

その誰かは未来を知って、知ったまま未来を変えようとした。

大切な人を助けようと藻掻いて――無限の繰り返しの中、何も覆せず消えていった。

 

そう――未来を知って変えられるのは自分の運命だけ。

自分が関わらなかった結末は、どれほど足掻いてもその結果を変えることはできない。その人が大切であればあるほど、その結末を意識すればするほど――未来を確定させてしまう。

 

私の心にひびが入ったのが、はっきりとわかった。

 

***

 

それでも私は、結局諦めなかった。

 

最初に彼を助けようと思ったのは、あの時巻き込んでしまった罪悪感からだった。

でも、彼を助けようと足掻くうちに、ただ純粋に彼に生きて欲しいと思うようになった。何度も繰り返す時間の中で何度も仲良くなった。

 

終わってしまったあの夢の中で願ったように、彼と笑い合った。

あの楽しくて穏やかな時間が、二度と訪れないなんて――絶対に嫌だ。

 

それでも、無情に絶望は降りかかる。

 

もう繰り返した回数なんて覚えていない。

どれだけ繰り返して彼の運命は変わらない。私ではベル君を助けることはできない。

その結論だけが、無限の繰り返しの中で降り積もっていく。

 

どうしようもなく心が折れそうになる。けれど、折れてしまえば時が巻き戻ることがなくなって、彼を助けられない。

私の心は、もう、限界だった。

 

膝がくずおれる。どうしようもない諦めが徐々に足元から忍び寄ってきて、泣きそうになる。

それでも諦めたくはなかった。

 

”どうすれば、彼を救えるの”

 

問いかけの答えを期待しないまま、時計を握り締めて、問いかける。

どんな答えが返ってきたとしても、諦めるつもりはなかった。

 

――だからそれは全くの予想外だった。

 

――初めて時計が青く光る。時間が勝手に巻き戻る。

 

気づけば、目の前には倒れたベル君。

周りを見渡せば、18階層から17階層へと行くための洞窟の前だった。

 

つまり、今は遠征中にゴライオスの咆哮がして、それで駆けつけて、倒れているベル君を見つけた状況。

 

――あぁ、そうか。全てわかった。

 

 

ベル君をテントに運んだ後、彼に話しかける。

 

「君が貸してくれた時計は私の命を守ってくれたよ」

 

そう言って、ベル君の首に時計をかける。

 

こうすればよかったんだ。こうしなければならなかったんだ。

 

ベル君の首にかかった時計が、歓喜するように微かに輝く。

 

……今、気づいたけれど。きっとベル君は、記憶を保てないほど時計に対する適正が低いわけじゃない。

心が壊れないように――何より運命を変えられるように、全てを無意識で調整できるくらい、適正が高いんだ。だから、この時計が自らの所有者と認めているのだろう。

 

「がんばってね、ベル君」

 

さぁ、バトンタッチ。

 

運命を君に託すよ。どうか、どうか、――生きて。

 

 

――もう一度、ベル君、君に会いたいから。

 




実は途中のベル君とリリがじゃれあってるシーンがすごくお気に入り。
読むたびにほっこり癒されてる。

まぁ、だからこそそのあとが際立つんですが(邪悪)

後半は前書きでも書きましたが、何事もなければ月曜日の夜に投稿予定。
なぜ月曜日の夜かというと、私はこのあと朝から会社に泊まり込みで出社して、次にパソコンの前に来れるのが月曜日の夜だからです。
>>金曜の夜までに延ばします。

一応後半の話でこの小説は完結予定。
あと一話くらいなら書けなくもないけど、正直バラバラに書き連ねた話を繋ぎなおせる自信がないので、ダイジェストみたいになりそう。
不完全な話を投稿するのはちょっと悩むけど、個人的にめちゃくちゃ良いシーンを書けてるので、捨てるには惜しい。
そういうわけでとりあえずは完結とさせていただきます。


余談(読まなくてもいいです)
リハビリとしてFateの短編を投稿してます。
よくリハビリで投稿すると言ってエタってしまう方がいるので、あまり信じていませんでしたが、意外に別の作品を書いて元の作品に戻るとすんなり書けてしまうものですね。
まぁすんなりとは言っても、残りの2割を書くのに6時間くらいはかかっているので、途中で心が折れそうでしたが。

書き始めから書き終わりまでずっと”あと5%”と言い聞かせていました。
書き終わった今、心の中の幼児が”嘘つき!”と罵ってます。

皆さんも自分に嘘をつくのはやめましょうね!
4/5 



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