県警や越谷市 ひったくり被害防止キャンペーン

 2月24日から県東部を中心にひったくり事件が相次いだことを受け、県警や越谷市は5日、被害防止を呼びかけるキャンペーンを行いました。

 JR越谷レイクタウン駅で行われたキャンペーンには警察官や学生ボランティア、越谷市の職員などが参加しました。

 参加者は、自転車のかごに取り付ける防犯カバーなどの啓発品を配りながら、ひったくりの被害防止を呼びかけました。

 県警によりますと、県内では、今年に入り16件のひったくり事件が確認されています。

 このうち12件は2月に越谷市などで起きていて、いずれもバイクに乗った二人組が追い抜きざまに自転車のかごに入ったバッグなどを奪う手口ということです。

 このため県警は、自転車のかごに防犯カバーをつけることや、近づいてくるバイクや自転車がいないかどうか周囲を確認するなどして、被害に遭わないよう注意を呼びかけています。

殺人未遂の疑い ベトナム国籍 男5人逮捕

 ことし1月、越谷市の路上でベトナム国籍の男3人がけがをしているのが見つかった事件で、事件に関与したとして3人を含めたベトナム国籍の男5人が殺人未遂の疑いで再逮捕されました。

 殺人未遂の疑いで再逮捕されたのは、八潮市伊草の自称・解体工、ズオン・ドゥック・ロン容疑者(30)ら3人と住居不定の自称・内装工、グエン・ニュー・リン容疑者(25)ら2人です。

 県警によりますと、ことし1月19日、越谷市西新井の路上で、3人は共謀してグエン容疑者を、2人は共謀してズオン容疑者を、それぞれ包丁で突き刺すなどして、殺害しようとした疑いが持たれています。

 県警は捜査に支障があるとして、5人の認否を明らかにしていません。

 県警はベトナム人同士の金銭トラブルから事件に発展したとみて詳しいいきさつなどを調べています。

男の子の水筒に尿を入れた疑い 保育園役員の男逮捕

 男の子の水筒に、尿を入れて使えなくしたとして、警察は5日までにこの保育園の役員を務める男を逮捕しました。

 男は「園児を怖がらせて言うことを聞かせようとした」と話しているというこです。

 器物損壊の疑いで、逮捕されたのは、草加市草加の会社役員三浦敏文容疑者(24)です。

 警察によりますと、三浦容疑者は、3日午前10時15分から、午後2時半ごろの間、役員を務める「チャイルドシティしんでん」で、男の子の水筒に尿を入れて使えなくさせた疑いが持たれています。

 男の子の母親が「息子が保育園から帰ってきた際、水筒に黄色の液体が入っていた」と草加警察署に相談したのをきっかけに発覚しました。

 警察の調べに対して、三浦容疑者は「水筒に尿を入れて園児を怖がらせて言うことを聞かせようとした」と容疑を認めているということです。

 草加市保育課によりますと、この保育園は0歳から2歳児までを預かる市の認可保育園で、三浦容疑者の逮捕を受け5日から園児の受け入れを停止したということです。

埼玉高速鉄道×イオンモール 実証実験 4月開始

 公共交通機関の利用を促そうと、埼玉高速鉄道・浦和美園駅を起点に、近くの商業施設に車を止めて電車で移動してもらう「パーク&ライド」の実証実験が4月から始まります。

 「パーク&ライド」の実証実験には埼玉高速鉄道と、イオンリテール北関東・新潟カンパニー、それに街づくりの調査・研究をしている美園タウンマネジメントの3者が参加します。

 実証実験では、通勤・通学する人たちが駅から徒歩で5分ほどのイオンモール浦和美園の駐車場に車を止めて、電車に乗り換え浦和美園駅を利用する機会を増やすことを目指します。

 利用できるのは立体駐車場の5階で、平日の時間帯で、1台につき月額6000円で100台を募集します。

 浦和美園駅の近くにはコインパーキングなどの駐車スペースが少ないため、これにより、駅の利用客が増えて車から電車に移動手段が変わることで、環境への配慮や渋滞の緩和が期待されるということです。

 実証実験は、4月1日から来年3月末までで、利用者の勤務地など、収集したデータを分析し定住人口の増加など、地域のまちづくりに生かしていきたいとしています。

草加松原でこも外し

 5日は二十四節気のひとつ「啓ちつ」です。

 草加市の松並木では、春を告げる風物詩「こもはずし」が行われました。

 草加市の松並木は、国指定の名勝「おくのほそ道の風景地草加松原」として知られ、634本の松が日光街道沿いに植えられています。

 5日は、朝から作業員がわらを粗く編んで作った「こも」を松の木の幹から外しました。

 この作業は、松を枯らす原因となるマツクイムシなどの害虫を冬の間に温かい「こも」に誘い込み、春になって「こも」ごと焼却する、昔ながらの害虫駆除の手法です。

 「立冬」の11月7日に巻いた「こも」は、「冬ごもりの虫などが土から這い出る」とされる「啓ちつ」にはずします。

 作業員が、手際良く「こも」を外していくと、草加松原は冬の装いから春の景色へと変化していきました。

大雪警報解除 雪の影響でけが人相次ぐ

 本州の南岸を進む低気圧の影響で、4日夕方から県内で降り始めた雪はけさにかけて雨に変わり、北東部と北西部に出された大雪警報は5日午前5時36分に解除されました。

 消防によりますと、4日夜から5日朝にかけて雪の影響で転倒するなどのけがが相次いでいます。


 熊谷地方気象台によりますと、5日午前5時現在、秩父で15センチ、熊谷で3センチ、さいたま市桜区で0センチの積雪が観測されました。

 消防によりますと、4日夜から今朝にかけて、さいたま市や越谷市で30代から80代の男女あわせて5人が、雪の影響でけがをしたとみられています。

 また県教育委員会によりますと、県立学校5校と市町村立小中学校などあわせて220校で、授業の開始時刻を遅らせました。