子ザルちゃんの母は、子どもを母乳で育てようと思っていました。
でも、母乳にはこだわってはいませんでした。
妊娠中に、粉ミルクについて産院で学ぶ機会があり、その栄養価や安全性について知っていたからです。
ただ、母乳がたくさん出れば、痩せると聞いていたので、それに期待をしていました。
母乳って、血液らしいんですよね。
不思議ですよね、色が全然違います。
昔は、産後にはお餅を食べさせろと言ったそうなのですが、母乳をどんどん作ってどんどん赤ちゃんに与えるためには、栄養が必要だったということでしょう。
さて、赤ちゃんが産まれて間もなく、初めて母乳をあげるのですが、産まれたての赤ちゃん、吸う力も弱いし、吸い方も下手です。
お母さんも、すぐに母乳がでるわけでなく、乳房マッサージをしながら、しっかりと母乳が作られるやわらかおっぱいにしていくのです。
乳房マッサージ、自分で自分のおっぱいをもむのです。
これが、痛い!
しっかりとマッサージしておかないと、乳腺が詰まって乳腺炎などの病気になることもあります。
あぁ~、子どもを産むって本当に大変なことです。
子ザルちゃんの母、思ったほど母乳が出ませんでした。
そこで、粉ミルクとのハイブリッドに早々に切り替えました。
子ザルちゃんは、2ケ月、3ケ月とぷくぷくと順調に成長してきます。
しかーし、途中で哺乳瓶を嫌がるようになったのです。
なぜ?
もちろん理由なんてわかりません。
そして、そこから、哺乳瓶のニプル(乳首)をいくつも試すことになったのです。
換えてすぐは、飲みました。
でも、慣れてくれると嫌がるのです。
子ザルちゃんが哺乳瓶を嫌がるようになってわかったのですが、哺乳瓶のニプルにも形がいくつかあるのですね。
数種類を試したのですが、結局どれも嫌がって、母乳しか飲まなくなりました。
あんまり母乳が出なかったので、子ザルちゃんは、ぷくぷくちゃんからほっそり赤ちゃんになってきました。
小児科の先生に相談したところ
「元気だから問題はないし、早めに離乳食を始めればいいから」
と、言われて、早めに離乳食を始めることになったのでした。