「東京から来たサムライの失敗」邦人元教師に懲役7年 ベラルーシ、スパイ活動罪

5日、ベラルーシ国営放送が放映した特別番組で話す中西雅敏さん(同放送提供・共同)
5日、ベラルーシ国営放送が放映した特別番組で話す中西雅敏さん(同放送提供・共同)

ベラルーシ検察当局は17日、昨年7月に同国で拘束された元日本語教師の中西雅敏さんに対し、首都ミンスクの裁判所がスパイ活動罪で懲役7年と罰金2万1千ベラルーシ・ルーブル(約95万円)の判決を言い渡したと発表した。在ベラルーシ日本大使館によると、判決は今月14日付。中西さんは上訴が可能。日本大使館は、中西さんの即時釈放の働きかけを含めてベラルーシ当局と意思疎通を続けてきたと説明。「引き続き適切に対応していく」と述べた。

中西さんは、ベラルーシ南東部ゴメリ州にある地元国立大付属の教育機関で日本語教師として働いていた。ベラルーシ・ウクライナ国境地帯の写真を6年間で9千枚以上撮影し、日本に送ったなどとして拘束された。判決は2018~24年にスパイ活動をしたと認定した。

中西さんを巡ってはベラルーシ国営放送が昨年9に「東京から来たサムライの失敗」と題した特別番組を放映し、日本政府は人道上の問題があるとしてベラルーシに抗議した。(共同)

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