ウクライナのNATO加盟放棄が前提 ロシア外務次官、紛争解決へ従来の立場改めて表明

ロシアのグルシコ外務次官(右)=11日、モスクワ(ロイター)
ロシアのグルシコ外務次官(右)=11日、モスクワ(ロイター)

ロシアのグルシコ外務次官はロシア紙イズベスチヤが17日に報じたインタビューで、ウクライナ紛争の平和的解決を話すのであれば「鉄壁の安全保障が合意の一部となることを要求する」と語り、和平合意にはウクライナの「中立的地位」や北大西洋条約機構(NATO)加盟放棄が含まれなければならないと主張した。ロシアの従来の立場を改めて表明した形。

グルシコ氏は、ウクライナでの戦闘終結後に平和維持部隊を派遣する議論が欧州で交わされていることについて「馬車を馬より先に走らせる試みだ」とし本末転倒だと指摘した。

合意に伴うウクライナへの国際的支援は合意がまとまった段階で初めて可能になると主張し、議論を主導する英国やフランスを強く牽制(けんせい)した。(共同)

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