戸籍の国籍欄「台湾」表記、頼総統が「非常に感謝。友好の表れ」 日華懇議員と会談

17日、台北の総統府で会談する頼清徳総統(右)と日華議員懇談会の古屋圭司会長=台湾の総統府提供
17日、台北の総統府で会談する頼清徳総統(右)と日華議員懇談会の古屋圭司会長=台湾の総統府提供

【台北=西見由章】台湾の頼清徳総統は17日、訪台中の超党派議員連盟「日華議員懇談会」(日華懇)の古屋圭司会長ら国会議員3人と台北の総統府で会談した。日本人と結婚した台湾出身者が戸籍の国籍欄に「中国」ではなく「台湾」の地域名表記ができるようになる法務省の省令改正について、頼氏は「非常に感謝する。台日友好関係の表れだ」と述べた。

17日に台北で記者会見した古屋氏によると、今回の省令改正について頼氏からは「日本に丁寧に対応していただいたことに感謝の意を表したい」と伝えられたという。

省令改正は日華懇がプロジェクトチームをつくり、約3年かけて政府との調整を進めた。古屋氏は「政治イシューではなく人権や尊厳の視点に立って取りまとめた」と振り返った。

また古屋氏は台湾の蔡英文前総統の訪日について「本人はぜひ日本を訪問したいという希望を持っている。なんとか環境がつくれるように最大限の努力をしたい」と述べ、日華懇として調整を進める考えを示した。

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