【時系列まとめ】埼玉・八潮市の陥没事故 流れ込む水で救助難航…今後の救助の方法は?
[2025/03/14 16:00]
埼玉県八潮市の道路が陥没し、トラックが転落した事故。28日で事故から1カ月が過ぎた。これまでに、陥没箇所から約30メートルの場所で見つかったキャビンの中に人がいる可能性があることが分かっているが、運転手の男性の安否は分かっていない。
現場は今どうなっているのか。今後の男性の救助作業はどう進むのか。これまでの情報をまとめた。
■28日昼頃 運転手とは会話できている状態
■28日午後11時 引き上げる作業でワイヤ切れる
■29日午前1時すぎ 荷台部分を引き上げ→新たに陥没
■29日午前3時 事故現場の周辺住民に避難指示
■30日午前2時ごろ 2つの穴がつながる
■31日午前 発生から72時間経過
■31日夜 スロープが60%完成
■2月1日正午ごろ 運転手がいるキャビン、目視で確認できず
■1日午後 スロープ完成、救助ようやく本格化
■1日午後5時ごろ 穴の中の水が増え足場が悪くなり作業中断
■1日午後10時ごろ スロープ強化作業 再開
■2日 新たに陥没が広がる恐れ 5軒に避難要請
■2日 一時中断していた作業再開
■3日午後 新たなスロープ着工
■3日午後 4日14時〜17時の水の使用を控えるよう埼玉県が呼びかけ
■4日 発生から1週間 男性の安否不明のまま
■5日午前 2本目のスロープ完成の見通し
■5日夕方 転落トラックの運転席部分らしきものを発見
■6日 運転手の男性確認できず 流された可能性も
■6日午前 ドローンで下水管内の調査進める
■8日午前 コンクリート製の用水路(ボックスカルバート)撤去完了
■9日午前7時半 消防が穴の中で捜索を開始
■9日午前 穴の中の捜索を断念
■10日 下水管の中で硫化水素が発生 活動の障害に
■10日 小型カメラ使った捜索を実施
■11日 発生から2週間 新たに穴を掘り、位置関係特定へ
■11日午後 「キャビンの中に人がいる可能性」大野知事が言及
■12日正午 下水道の使用自粛要請を解除
■19日午前 周辺の地盤改良工事完了 住民への避難要請解除
■22日午後 周辺住民説明会で大野知事「復旧には長い期間」
■28日 事故から1カ月
■3月3日 埼玉県 下水の河川への緊急放流を4日午前0時で終了と発表
■14日 初の原因究明委員会「過去の点検方法に問題なし」
■3月14日 初の原因究明委員会「過去の点検方法に問題なし」
2022年に現場付近の下水道管の中で行われた点検では、緊急の補修対象ではない腐食やひび割れが複数、確認されていた。14日に開催された第三者の土木工学の専門家などによる原因究明委員会では「過去の点検方法に問題はなかった」とされた。委員会は今後、現場を視察するなどして原因究明を進め、夏頃に中間報告をまとめたいとしている。
■落ちたトラック 穴拡大で救助作業が難航
事故があったのは、1月28日午前9時50分ごろ。「道路が陥没していてダンプカーのようなものが落ちている」と110番通報があった。
現場は県道54号線の交差点で、首都高速八潮インターチェンジから北に700メートルほど離れた場所。陥没した穴は直径10メートルくらい、深さは10メートルほどあり、4トントラックが落ちた。28日昼ごろには、トラックの運転手と会話ができていた。
陥没した原因は、道路の下を通る下水道管が破損したことに関係しているとみられている。
救助活動は難航した。周辺のアスファルトが崩れる二次被害の恐れがあったためだ。トラックの荷台をクレーンで引き上げたところ、29日午前1時すぎに新たな陥没が発生。その後2つの穴が拡大し、巨大な穴に。穴の中には水がにじみ出し、地盤の緩みが懸念され、作業は中断と再開を繰り返した。
事故から3日が過ぎる31日には、穴は幅40メートル、深さ15メートルほどに拡大。下から8メートルほどが土砂で埋まっていた。穴の内部に重機を入れることができるよう、スロープづくりも進められた。
事態が動いたのは、事故から8日目を迎えた2月5日。現場から100〜200メートルほど下流の下水道管の中で、運転席部分とみられる物が発見された。県が行ったドローンを使った調査で判明し、一部が水につかった状態で変形していたという。
その後、地上から穴をあけ小型カメラで現場の状況を確認する作業などが進められた。事故から2週間となった11日には、陥没した場所から30メートルほどの場所で、落下したトラックの前方部分にあたるキャビンが確認された。県は、5日の時点で現場から100〜200メートルほどの場所で確認したとしていたが、その後の調査でキャビンの詳しい状況が分かった。中に人がいる可能性があることも分かったが、運転手の安否は確認できていない状態が続いている。
【これまでの時系列まとめ】捜索は難航 埼玉・八潮市の道路陥没■流れ込む水 水位下がらず…捜索の壁に
現場では救助に向けて、がれきの撤去などの作業が進められている。
捜索の壁の一つが穴の中にたまった大量の水だ。雨水や下水とみられる水が穴の中に流れ込み、作業の妨げとなった。
県は穴の中の水位を下げるため、事故発生から約2週間、上流の12市町村、約120万人に水の使用を控えるよう呼びかけた。また周辺にあるマンホールなどから水のくみ出しを開始。穴に地下水が流れ込まないよう、周辺の地盤改良工事も行われた。穴に向かって流れる水を迂回(うかい)させるバイパスも運用している。
しかし、水の流れは止まらず、斜面が崩れやすくなっていることなどから、消防は9日、穴の中での捜索を断念した。
■バイパスで水を迂回させ救助へ 工事は3カ月ほどの見込み
今後の救助作業はどのように進むのか。
県は、トラックのキャビンが見つかった付近からの救助方法を示している。下水道管に並行するように、バイパスをつくり、水を迂回させる計画だ。バイパス工事とともに、キャビンに向けて穴を掘る方針で、工事には3カ月ほどかかる見込みだという。下水道管の中では有毒な気体・硫化水素も発生していて、難しい救助作業が続くとみられる。
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