ひたちなかのオフサイトセンター「誘導雷」への対策取られず
茨城県ひたちなか市にある原発事故対応の拠点、オフサイトセンターで、近くに雷が落ちた影響で高圧の電流が流れ込む「誘導雷」という現象への対策が取られていないことが分かりました。
佐賀県のオフサイトセンターでは「誘導雷」によって停電する事態が起きたこともあり、茨城県は対策を急ぐことにしています。
佐賀県唐津市にあるオフサイトセンターでは、おととし9月、近くに雷が落ちた影響で発生した高圧の電流が電線などを伝って施設内に流れ込む「誘導雷」という現象によって、外部電源から非常用電源に自動で切り替える装置が壊れるなどして2度にわたって停電しました。
オフサイトセンターは、原発から送られてくるデータなどをもとに住民避難などを指揮する事故対応の拠点で、佐賀県は対策として手動で非常用電源に切り替える装置や誘導雷を防ぐための機器を今月、新たに配備しました。
この「誘導雷」への対策の状況をNHKが調べたところ、オフサイトセンターがある13の道と県のうち、茨城県や福島県、新潟県など10の道県で対策が取られていないことがわかりました。
佐賀県での事態を踏まえ、茨城県はひたちなか市にあるオフサイトセンターで対策を講じるため、来年度の予算案に必要な調査費用を計上していて、再来年度にも工事に着手する考えです。
「誘導雷」の対策について茨城県原子力安全対策課は「佐賀県と同様の事象が生じているものではないが、今回の対策に限らずほかの立地地域でのオフサイトセンターの情報も参考に、今後も必要な整備を図っていきたい」としています。