月女神の眷属譚


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作:graphite
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妖精と剣士


 

 

こんにちわ皆さん!私はレフィーヤ・ウィリディスです!

 

私はロキ・ファミリアに所属していて同じファミリアのかっこよくていつも私を助けてくれるアイズさんを心の底から尊敬しています!そんなアイズさんに息抜きしてもらいたくてティオネさんにティオナさんに声を掛けて一緒にアイズさんのお洋服を見繕いに街に来ていたんですが............

 

「ねぇ、ノクスはいつ私と戦ってくれるの?ねぇ、ノクスいつ?」

 

「だぁーー!!わかってる、わかってるから!だから少しは女の子らしく買い物楽しめって?」

 

「むっ.......わかった..........なら終わったら戦って?」

 

「はぁ~.......それはいいけどさ。今日は俺の剣さっき整備出したばっかでサブのダガーしか持ってねぇんだよ......」

 

「..........わかった。ならホームに余ってる剣があると思うから大丈夫。ホームでやろ?」

 

「いいけど.......入っていいのか俺?」

 

何かアイズさんが別ファミリアの人にずっと戦ってほしいとせがんでいますぅ.........

 

確か彼はレベル5のノクス・リータスさんでかなり..........いえ、私も知ってるくらい凄い強いことで有名です。魔法もリヴェリアさんから聞いた話で条件次第でリヴェリア様と同等威力の魔法行使に、リヴェリア様以上の幅広いパターンがあるそうである意味私の完全上位互換みたいで悔しいです。

 

(むぅ~アイズさんがあんなに.........羨ましい)

 

「それよりティオネ達は息抜きか?」

 

「えぇ、そうよ。レフィーヤの提案なのよ」

 

「レフィーヤ..........確か〝千の妖精(サウザンド・エルフ)〟だったか?」

 

そう言って彼は私のほうを見てくる

 

「は、はい!私のこと御存じなんですか?」

 

私はまさか知られているなど思わず驚いてしまった

 

「まぁ、有力ファミリアの主力はこまめに確認するようにしてるから.........って勝手にタメで話してたけど自己紹介すらしてなかったな。知ってるかもしれないが俺はアルテミス・ファミリア所属ノクス・リータスだ。よろしく」

 

「あっ、すいません!私も挨拶を忘れてました。レフィーヤ・ウィリディスです。よろしくお願いしますノクスさん」

 

「ノクスでいい。あまり敬語とか畏まったふうにしなくていいよ。あ~でもそっちが嫌なら俺も敬語にするけど?」

 

「あ、えっと構いませんよ?あっ、でも私のこれは癖みたいなものなので気にしないでください」

 

「そうか、了解。.........じゃ、俺は4人が買い物終わるまで待ってればいいか?」

 

月女神の煌剣(プレアデス)君も来なよ~アイズの提案飲んだってことは暇なんでしょ?」

 

「さっき用は済ませたしな。それにメインの装備がないからダンジョン行く予定もないしね.........レフィーヤはいいかな?」

 

「あっ、はい!皆さんがいいなら私も大丈夫です」

 

「それじゃあ、お言葉に甘えさせてもらおうかな」

 

こうして私たちのちょっと不思議な組み合わせでの息抜きが始まりました

 

 

 

****

 

「あの.....えっと....ノクス?聞いてもいいですか?」

 

私はお洋服屋さんに向かう途中、アイズさんと仲がいいうえ魔法使いとしてもすぐれているであろう彼に少し戦いについて聞いてみたくなった私は違和感があるけれど言われたように呼び捨てで彼の名前を読んでみた。

 

「ん?どうしたんだ?」

 

「えっと、リヴェリア様に聞いたのですがノクスは魔法のバリエーションがたくさんあるんですよね?」

 

「あぁ、俺の魔法はスキルで魔法で使える属性・造形をいじれるんだ」

 

「スキルでですか?」

 

「あぁ、《太陰道》っていうスキルで他人の魔法や水や炎、石とかの物質を取り込むことでそれに即した付加魔法が使えるようになるんだ。因みにそれに加え二種類以上を合成することも可能なんだ。そんでもって.....「ちょっ!?、ちょっと待ってください!」.........ん?どうしたレフィーヤ?」

 

「確かに私から話振りましたけどそんなスキルの詳細を簡単に言っていいんですか?私他派閥の人間ですよ?」

 

自分から聞いといて何なんだと思われても仕方ないが、あまりにも何ともないように詳細を伝えてくるので流石に突っ込まざるおえなかった

 

「別にレフィーヤが俺と敵対するわけでもないし問題ないだろ?」

 

「それはそうかもですが......」

 

「まぁ、俺もちゃんと隠さないといけないものは隠してるから安心しなって」

 

「いやそれ隠してる何かがあるって言ってるようなものじゃないですか............」

 

「ははは、確かに。でも別に隠すほどのもんでもないしな。ただ、知ったらその人を不快にするだけってだけだし」

 

「他人を不快にする.......ですか?」

 

「あぁ........ホント俺の醜い部分が現れたやつだよ」

 

ノクスは自身に発現した魔法........復讐剣(リベリオン)のことを思い浮かべていた。自身のどす黒い感情が生んだ負の産物(魔法)

 

(何があったんだろう?)

 

そう言うノクスの顔を見るレフィーヤはその表情から憤り、憎悪..........そして大きな悲しみを抱いているように感じた。

 

そんなノクスにどう話しかけるか考えていると.........

 

「.......さて、俺が悪いけどもう暗い話はなしにしよう。えっと確か《太陰道》まで言ったな?」

 

先程の空気を一転させるように明るくなるノクス。変わり身に速さにレフィーヤはやや戸惑う

 

「えっ!あっ、はい。そのスキルと連動するからノクスの魔法のバリエーションが豊富ってことですよね?」

 

「そう言う事。それでもう一つ重要になってくるスキルが《星の加護》ってのだ。このスキルはあらゆる回復能力の上昇と全状態異常無効化に加え魔力を消費することで魔法の造形を改造できるようになるんだ」

 

「成程............って!なんですかその破格なレアスキルは!?ていううかそれも言ったらだめですよね!?」

 

「大丈夫、大丈夫。それで具体例を示すとだな......付呪(エンチャント)千の雷(サウザンド・ボルテクス)

 

ノクスは右手に微弱ながら白雷を纏わせる

 

「こうやって雷を纏わせたら、頭の中で望む形をイメージして...........ほら、鳥の形になったろ?」

 

ノクスの手に纏っていた雷がナハトの手のひらで収縮するとやがて形を変え小鳥のようになりノクスとレフィーヤの周りを可愛らしく飛び回る

 

「わ~可愛いですね!」

 

そう言って笑みを浮かべ飛び回る小鳥をみるレフィーヤにノクスはほだされ思わず心の内に思った事を無意識にこぼす

 

「そういうレフィーヤだってころころ表情変えるとことか可愛らしいけどな」

 

「なッ!なななな、なに言ってるんですか!?/////////」

 

顔を真っ赤に染めて照れるレフィーヤを見てノクスが失言に気づく

 

「あっ、やべ...悪い、つい本心が......」

 

ノクスの顔にも変な発言をしたせいか少しだけ頬が赤くなっていた

 

「ほほほほ、本心!?//////」

 

その言葉を受けレフィーヤはまたさらに顔を赤くし火が出るのではないかというほどの熱を感じていた

 

「怒らせたか?本当にすまない......」

 

そう言ってノクスはすかさず頭を下げて謝罪する

 

それに対してレフィーヤは本気で申し訳なさそうにするノクスにようやく少し冷静さを取り戻す。ただ、異性から......それも正面切って言われることなど慣れていないから冷静になった今も胸がドキドキする。

 

(なんなんですかのこの人は~!調子が狂います。......でも可愛い....か////)

 

と言っても内心レフィーヤはらしくもなく満更でもない様子

 

「あっ、えっと、驚きはしましたが不快ではないですから頭を上げてください」

 

「そうか?本当にすまなかった」

 

ノクスは謝罪後、咳払いをして空気を変えると話を戻す

 

「コホン......まぁ、詰まる所これを利用して俺は剣とかに纏わせた雷などを広範囲に放出させたり、弾丸みたいに飛ばしたりしたりできるからバリエーションが豊富って言われるんだ」

 

すると真面目なレフィーヤも先程のことは片隅に置きノクスの言葉に耳を傾ける

 

「成程.........確かにこれならリヴェリア様よりも応用の幅が広くて当然ですね.........もう一つ聞いていいですか?」

 

「あぁ、いいぞ?俺が答えられることならだけど」

 

「実は私並行詠唱ができるようになりたいんです。でもなかなかうまくできなくて..........でも、ノクスはそれだけ魔法の応用を利かせられるなら何かコツみたいなものがあったりしませんか?」

 

「ん~俺は長文の魔法は使えないからちゃんとしたことは言えないと思うけど.........そうだな~場慣れすることと沢山練習するかな?俺も今みたいにスキルをコントロールするには練習して勘を掴んだし.......悪いな当たり前の事しか言えなくて」

 

「あ~やっぱりそれしかないですよね........もしかしたらと思ったんですけど......」

 

(......そうあからま様に落ち込まれるとくるものがあるな.........これは恥ずかしいから言いたくなかったけど言わないのは申し訳ないよな)

 

ノクスは実は一つだけコツとは言わないが心構えみたいなものがある。ただそれは少し言うのが恥ずかしいため躊躇したが彼女がここまで真剣なのだから答える義務が自分にはあるはずだと意を決して口にする。

 

「参考になるかわからないけど...........俺が意識してることはイメージと意識かな?」

 

「イメージと意識.....ですか?」

 

「そう、自分がなりたい最高の姿を常にイメージして常にその最高を超える意識を持つ。それが俺がいつも戦闘の時に考えることかな」

 

「最高の自分.......最高を超えるですか?」

 

「あぁ、と言ってもこれは本の受け売りなんだ。その本には『外敵などいらず、敵は常に自分の中にある。戦うべきは常に自身が思い描いた最強の自分だ。』って言葉があってな。俺はそれをいつも意識してるんだ...........ってこんなクサい精神論じゃ意味ないよな?」

 

そう言って恥ずかしそうに笑みを浮かべるノクス。その表情は先程までの大人びた印象で語ってくれたのとは真逆で子供っぽい笑みだった。そしてそのノクスの言葉通り確かにクサいとも思った。

 

だが、レフィーヤはその言葉を聞いて..........その言葉を話すノクスの表情を見てきっとそれが大切なことなんだということも同時に伝わった。

 

何せそう語るノクスはとても真剣で、不覚にもノクスがカッコいいとすら感じてしまうくらいだったのだ。

 

「.........//// いえ、貴重な話が聞けました。ありがとうございます.....」

 

「ならいいけど.......あっ、でもアイズたちには言うなよ?やっぱり恥ずかしいしな。二人の秘密な?」

 

口元に指を当て悪戯ぽっく笑う彼に、こんな顔もするんだと思うと胸が締め付けられるような気がした

 

「は、はい!///」

 

そのまま二人は先頭を歩くアイズたちの後ろで隣り合って歩く。その時ふとレフィーヤが思い出すのは先日の『豊穣の女主人』の件だった

 

そのときの堂々とした彼は少し..........いや、大分怖かった。でも、今日実際に彼と話してみると本当の彼は気さくで優しいということがわかった気がした。そのギャップからか私は彼のことをもっと知りたいと思った。怖い彼、真剣な彼、子供みたいな彼、そんないろんな側面を見てると不思議とそう思えた。

 

(って!私は何考えてるの~?/////)

 

レフィーヤはもやもやした気持ちを抱えていると.............

 

「.....ってうわっ!?アイツらアマゾネスの店に連れ込んでやがる!レフィーヤ!さすがに俺が入るのは拙いから止めてやってくれ!」

 

ノクスだってアマゾネスの服が露出度が高いことは当然知っている。そんな服を流石にアイズに着せるのは問題だ。だが、自分は入るにはいささか不適切であるためレフィーヤを呼んだ。

 

「えっ!...わわわわ、こんな服..........//////すぐ止めに行きます!」

 

レフィーヤはすぐに思考を切り替えるとすぐさま店に入って止めに入っていく。そのおかげでノクスに対する今しがた抱いた感情は胸の内にしまわれる。

 

だがその感情をまた意識する日はすぐそこまで来てることを彼女は知らなかった

 

 

 

*****

 

 

 

「一時はどうなるかと思いましたがちゃんとアイズさんに似合う服が買えてよかったです」

 

レフィーヤはアイズの服を選び終えた帰り道にアマゾネスのお店にアイズが連れ込まれたことを思い出しながらそう言った

 

「え~絶対に似合うと思ったのに。ねぇ?ティオネ?」

 

「そうよね~レフィーヤとノクスは堅すぎるのよ」

 

「いや、普通アマゾネスでもなけりゃアレを普通とは思わないって。なぁ?レフィーヤ?」

 

「はい、ノクスの言う通りですよお二人とも!」

 

そうして不思議なメンバーでの息抜きはおしまいかと思えたが...........

 

「ノクス買い物終わった。早く戻って戦おう?」

 

「........分かっていたけどやっぱやるのね......」

 

 

この不思議なメンバーでの一日はまだ終わらなさそうだ

 

 

 






ちょっと無理やりですがレフィーヤとノクスの初絡みです。レフィーヤはころころと表情が変わるところが本当に可愛いですよね!さて次回はノクス対アイズの模擬戦です。次回も楽しんでもらえるよう頑張るのでよろしくお願いします。


またここまで読んでくださりありがとうございました。そしてブックマーク、いいねをしてくださり本当にありがとうございます!



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