共テ直前に破綻の予備校ニチガク、医学部シフトが裏目
信用調査ファイル
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大学受験予備校「ニチガク」を運営していた日本学力振興会(東京・新宿)は1月17日、東京地裁から破産手続き開始決定を受けた。年明け早々の1月4日までに事業を停止。大学入学共通テストが目前に迫るなか、突然の「教室閉鎖」のニュースは受験生に不安を与えた。破綻の引き金となったのは医学部向け予備校の新設だ。時代の変化に順応するための施策が裏目となった。
時代遅れになった電話勧誘
同社は1983年8月に設立...
信用調査会社、帝国データバンクで企業の経営破綻を専門にする情報統括部のメンバーが実例などをケーススタディーにし、中堅中小の「生き残る経営」を考察します。