ミステリークレイフィッシュ
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ミステリークレイフィッシュとは、アメリカザリガニ科に分類されるザリガニの一種である。
形状[編集 | hide all | hide | ソースを編集]
体色は茶褐色だが、青い品種もいる。
体側にマーブル模様、頭胸甲から尾節に黒い線がある。
スロウザリガニとは形状で区別することが出来ない。
アメリカザリガニとの違い[編集 | hide | ソースを編集]
本種とアメリカザリガニは同属でかつ、日本で確認されているという共通点がある。この2種はよく似ており、野外で混同されている可能性が指摘されている。
| # | アメリカザリガニ | ミステリークレイフィッシュ |
|---|---|---|
| 体側 | 特に無し | マーブル模様 |
| Areola | 閉じる | 少し開く |
生殖[編集 | hide | ソースを編集]
このザリガニは、1匹で増えるという特徴がある。オスは存在せずに、メスしかいない。産まれてくる子供は親のクローンである。
このことはゲルハルト・ショルツらの研究チームがイギリスの学術誌ネイチャーで発表し、話題になった。
起源[編集 | hide | ソースを編集]
確認されている初出は、1990年代中盤のドイツである。この時にはもう既に愛玩目的で物流していた。
ペット[編集 | hide | ソースを編集]
日本では1996年に初めて輸入されて、その後も愛好家によって飼育されていた。
2023年に特定外来生物に指定され、新規の飼育が禁じられた。
移入[編集 | hide | ソースを編集]
日本、ドイツ、オランダ、イタリア、ハンガリー、ウクライナ、スロバキア、クロアチア、スウェーデン、マダカスカルで記録がある。
1匹で増えるという性質上、水草や他動物への影響が高まる。
国内での移入[編集 | hide | ソースを編集]
1996年に愛玩目的で輸入され、飼育されていたものが放流されたと思われる事例が報告されている。
2006年に北海道・札幌市、2016年に愛媛県・松山市、2024年に沖縄県・那覇市で記録がある。沖縄県では定着の可能性がある。