鬱っぽくて悩んでいる人々を一網打尽するマニュアルをここに公開する。無料相談に乗るほど、私はお人よしではない。これを参考にして欲しい。鬱病克服のポイントは三点。物を作る。自然に触れる。体を動かす。以上。この三点に徹底集中。私は過去に統合失調症と躁鬱病と椎間板ヘルニアのトリプルパンチで、半年間寝たきりになり体重は二十キロ増えた。人生最悪の時期だったが、上記の三点を無意識に実行していたら、復活した。

親父の誕生日プレゼントにビリーズブートキャンプのＤＶＤをプレゼントしたら、とてもじゃないけれど親父の年代が実践できる代物ではなく、貧乏性の私は「それなら俺が」と実践したことが契機になった。私の場合、鬱病よりも貧乏性の方が深刻だったことが功を奏した。体を動かす快感は久しぶりで、翌日は筋肉痛で動けなくなったものの、他にすることもないので習慣化された。死んだ魚のような目をしながらエクササイズをしていた姿は異様だったと思うが、おかげさまで三ヶ月で十五キロ痩せた。一回太ったおかげで、贅肉が筋肉となっていい感じのボディが出来上がった。

体重が減り始めたことに気をよくした私は、他にすることもないので料理をはじめた。私の場合、ストレス発散にジャムパンを食いまくったことで激太りした。パンは太ることを学び、それでもやっぱりパンを食べたい私は、豆腐ベーグルなるものがあることを知った。小麦粉の半分を豆腐で代用することで、カロリーを抑えられる。とにかく実践だということで、実際に作り始めたら料理をしている時間だけは無心になれることを学んだ。料理は食えるから良い。微少ながら家族の役にも立つ。あほみたいに豆腐ベーグルを作りまくっていたら、やがて「私たちにも豆腐ベーグルの作り方を教えてください」と依頼を受け、料理教室の先生をやるようになったのだが、これは別の話。

新潟の弥彦神社で神の啓示を受けた。神社の中を歩いていたら「もっと好きなように生きなよ。感じる心がもったいないじゃないか」と言われたのだ。詳細は省くが、この体験をきっかけに「好きなことだけをして生きよう。好きに生きて死んだならいいじゃないか」と開き直り、現在に至る。かなりはしょったが、物を作る。自然に触れる。体を動かす。この三点を守っていたら、健やかに生きられる。病気になった時は、医者から「完治に三年かかる」と言われたが、聞き分けの悪い私は「そんなのは嫌だ」と思った。精神薬は高い。飲んでも苦しいし、飲まなくても苦しいなら、飲まなくても苦しい方を選び、勝手に断薬した。聞き分けが悪かったおかげで、病は半年で治った。

鬱病に限らず、村八分にされた経験のある人は少なくないと思う。村八分された人間には、村の外の人間が必要。それが私だ。村八分共和国の国王（私）が、あなた専属のパーソナルトレーナーになる。料金は百万円。キリがいいから百万円。あほっぽいから百万円。百万円が無理ならば、上記の三点を徹底的に遵守すること。そして、村八分共和国の国王（私）がおすすめする映画を参考書に、村八分共和国の入国試験に合格すること。私は、ブルースブラザーズと天使にラブソングをの世界を生きている。私が信じているキリストの神は、ブルースブラザーズの形のみ。天使にラブソングをの形のみ。これ以外の神を私は信じない。