昨日、当職の依頼者である、国政政党みんなでつくる党党首の大津綾香さんが被告となる
名誉毀損を内容とする損害賠償請求訴訟(東京地裁:令和6年(ワ)第17686号)の判決が
下りました。
原告は立花孝志氏が代表を務める政治団体「NHKから国民を守る党」です。
N国党は2024年7月投開票の東京都知事選挙において、関連政治団体も含めて合計24名の
候補者を擁立していますが、立花孝志氏や党関係者が、大津綾香さん自宅周辺を中心に、東京都内
に合計2500枚の誹謗中傷ポスターを掲示しています。
このポスターには、大津綾香さんの顔写真が無断使用されたうえで「大津綾香!お金を返してください!」
と印字されており、ポスターにあるQRコードを読みこむとアニメーション動画が流れ、このなか
①大津綾香さんが政治資金パーティーの中でSMプレイを披露した
②その様子がYouTube動画で公開された
など、事実無根の性的虚偽事実が流布される仕組みをなっています。
判決内では、N国党が東京都内に掲示した上記ポスターについて、
「大津綾香さんの社会的評価を低下させる」だけでなく
「大津綾香さんに対する人格攻撃」
「人身攻撃」
であるとして、単なる名誉毀損を超えた極めて悪質性の高い行為であることを認定し、
大津綾香さん勝訴(N国党の請求棄却)となりました。
この様な悪質な誹謗中傷ポスターの選挙掲示板への掲示は、先の兵庫県知事選挙でも立花孝志氏
が行っており、そこでは、亡くなられた元県民局長が「不同意性交等罪に該当する行為をした
可能性が高い」という事実無根の虚偽事実(当該事実に根拠がないことは、事後的に立花孝志氏が
動画で認める発言をしています。)を兵庫県内で流布しています。
大津綾香さんに対する上記選挙掲示板を利用した名誉毀損行為については、みんなでつくる党から
公表済みですが、立花孝志氏及びこれに関わった者を被告訴人として、麹町署にて名誉毀損罪で
刑事告訴済みです。
過去、選挙掲示板を利用した名誉毀損については、執行猶予付きではありますが懲役刑が下った
前例があります。本事案はこの前例の事案と比べても極めて悪質性が強いものです。
再犯防止の観点から、上記極めて悪質な名誉毀損行為について、立花孝志氏及びポスター掲示等に
関わった関係者について刑事責任が検察庁によって追及されることを切に願います。
弁護士 石森雄一郎