【独自】熊本市立小で「いじめ重大事態」 同級生に押された小5男児、階段から転落し骨折 「別の同級生からもたたかれた」
熊本市中央区の小学校で1月、5年生の男子児童が同級生から押されて階段から落ち、左足を骨折していたことが11日、関係者への取材で分かった。学校は同級生らによるいじめの疑いがあるとして、いじめ防止対策推進法に基づく「重大事態」と判断した。
関係者によると、男児は1月10日、校舎の階段踊り場で同級生に押され、14段先の一番下に転落した。担任らの聞き取りに「鬼ごっこをしていた」と答え、外傷もなかったため、その後の体育の授業にも参加した。しかし痛みが治まらずに14日に病院を受診し、骨折が分かった。「同級生に追いかけられて押された」と打ち明けたという。
保護者が「これまでも別の同級生から悪口を言われ、たたかれていた」と訴え、学校側が調査した結果、男児が以前から複数の同級生にうわさ話をされたり、たたかれたりしていたことが分かった。
関係者によると、男児は昨年5月ごろ、同級生らから「死ね」「出しゃばるな」などと暴言を受けるようになった。当時から学校に相談していたが、骨折するまで具体的な対応はなかったという。
男児は2月、医師から「登校に対する恐怖や学校の対応不備への不安がある」と診断された。
熊本日日新聞の取材に熊本市教育委員会は「個別の案件には答えられない」、学校は「校長が不在で対応できない」と話した。(植木泰士、小山智史、清水咲彩)
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