【独自】熊本市立小で「いじめ重大事態」 同級生に押された小5男児、階段から転落し骨折 「別の同級生からもたたかれた」 

熊本日日新聞 2025年3月11日 20:00
熊本市教委
熊本市教委

 熊本市中央区の小学校で1月、5年生の男子児童が同級生から押されて階段から落ち、左足を骨折していたことが11日、関係者への取材で分かった。学校は同級生らによるいじめの疑いがあるとして、いじめ防止対策推進法に基づく「重大事態」と判断した。

 関係者によると、男児は1月10日、校舎の階段踊り場で同級生に押され、14段先の一番下に転落した。担任らの聞き取りに「鬼ごっこをしていた」と答え、外傷もなかったため、その後の体育の授業にも参加した。しかし痛みが治まらずに14日に病院を受診し、骨折が分かった。「同級生に追いかけられて押された」と打ち明けたという。

 保護者が「これまでも別の同級生から悪口を言われ、たたかれていた」と訴え、学校側が調査した結果、男児が以前から複数の同級生にうわさ話をされたり、たたかれたりしていたことが分かった。

 関係者によると、男児は昨年5月ごろ、同級生らから「死ね」「出しゃばるな」などと暴言を受けるようになった。当時から学校に相談していたが、骨折するまで具体的な対応はなかったという。

 男児は2月、医師から「登校に対する恐怖や学校の対応不備への不安がある」と診断された。

 熊本日日新聞の取材に熊本市教育委員会は「個別の案件には答えられない」、学校は「校長が不在で対応できない」と話した。(植木泰士、小山智史、清水咲彩)

RECOMMEND

あなたにおすすめ
Recommend by Aritsugi Lab.

KUMANICHI レコメンドについて

「KUMANICHI レコメンド」は、熊本大学大学院の有次正義教授の研究室(以下、熊大有次研)が研究・開発中の記事推薦システムです。単語の類似性だけでなく、文脈の言葉の使われ方などから、より人間の思考に近いメカニズムのシステムを目指しています。

熊本日日新聞社はシステムの検証の場として熊日電子版を提供しています。本システムは研究中のため、関係のない記事が掲出されこともあります。あらかじめご了承ください。リンク先はすべて熊日電子版内のコンテンツです。

本システムは「匿名加工情報」を活用して開発されており、あなたの興味・関心を推測してコンテンツを提示しています。匿名加工情報は、氏名や住所などを削除し、ご本人が特定されないよう法令で定める基準に従い加工した情報です。詳しくは 「匿名加工情報の公表について」のページ をご覧ください。

閉じる
注目コンテンツ
熊本の教育・子育て