札幌市南区の動物園「ノースサファリサッポロ」が市街化調整区域内で開発許可を得ずに営業している問題を巡り、運営会社「サクセス観光」が静岡県富士宮市に対し、同社が経営権を取得した市内の「富士花鳥園」(休園中)で小型動物を飼育する意向を伝えていたことが分かった。

 約150種類、計約500匹と推定されているノースサファリの飼育動物のうち、小型の個体の受け入れ候補地にしていたとみられるが、敷地を管理する同市の須藤秀忠市長は14日、市議会の一般質問で「札幌で法令違反をしていて、富士宮でまたそんなことをされても困る。厳正に対応する」などと述べた。

 富士花鳥園の以前の運営会社は1月23日付で裁判所の破産開始決定を受け、園の経営権はサクセス観光に譲渡された。富士宮市の関係者によると、その後の2月上旬、同社から市に電話で「小型の動物を飼いたい」との申し出があったという。

 当時は無許可開発を含む同社の法令違反が次々と判明しており、同社は2月7日、ホームページ上で飼育動物の「一時的な移動」を検討していると表明。同社から富士宮市への追加の問い合わせなどはなく、3月10日には今年9月末までにノースサファリを閉園することが発表された。

 同社は現在も動物の移送先などを明かしておらず、札幌市が月内に計画書を提出するよう求めている。