高知県立美術館の油彩画「少女と白鳥」は贋作 調査発表
高知県は14日、県立美術館所蔵の油彩画「少女と白鳥」について、専門家の調査を踏まえて贋作(がんさく)と判断したと発表した。ドイツの有名贋作家ウォルフガング・ベルトラッキ氏が自身の作品だと証言したのを受けて調査していた。作者は同氏の可能性が高いとした。
県によると、油彩画はドイツの画家ハインリヒ・カンペンドンクが1919年に制作したものとされ、96年に1800万円で購入した。昨年6月に贋作の疑いが浮上し、同11月から京都大の専門家らが調査していた。
調査では、エックス線で絵の具の成分などを分析。19年当時は一般的ではなかった成分が検出され、ベルトラッキ氏が贋作制作で使っていたものと同じだった。同氏の贋作の裏に貼られていたラベルと同一のものも貼られていた。
同美術館は再発防止策として、今後作品を購入する際は念入りに検証するとした。
徳島県立近代美術館(徳島市)と、閉館した東京の美術館でも1点ずつ、同氏による贋作の疑いのある作品が見つかっている。徳島県立近代美術館の担当者は「早く結果の報告ができるように調査を進める」と話した。〔共同〕