最初はただの風邪だと思ってたのに、気づいたら病院のベッドの上で点滴に繋がれてた。
生きるための治療なのに、どんどん死に近づいていく気がした。
朝から晩まで働いて、家に帰ってくるのは深夜。
疲れ切った顔を見ても、俺には何もできなかった。
「申し訳ない」って思うけど、それを口に出すことすら許されない気がした。
母親は最初こそ心配してくれてたけど、日が経つにつれて愚痴とため息ばっかりになった。
「どうしてうちだけ……」「もう限界……」って俺の目の前で言う。
そんな中、世間では「男は特権階級」「女を踏みつけてる」とか言われてる。
病院のベッドで点滴に繋がれてる人間のどこに特権があるんだよ。
病気になっても苦しんでるのは俺だけで、誰も助けてくれねぇ。
それなのに家族の負担になり、社会からは「男だから」「弱者男性は甘え」「女をあてがってほしいだけ」と責められる。
そんなに男がいいなら代わってやりたいよ。
俺の体でこの地獄を味わってみろよ。
友達と遊ぶことも、恋愛することも、将来に夢を持つこともできなかった。
ただ苦しみながら、生きるためだけに生きてた。
その結果、金もないし、学もない。
それでも世間は「男は楽」と言い続ける。
どこがだよ。
社会から「かわいそう」って言われて助けてもらえるし、働かなくても男に養ってもらえるし、選択肢はいくらでもある。
俺には何もない。
だけど、それでも生きていくしかない。
それが罪だなんて、絶対に認めねぇ。
痴漢されたことある? あれは魂の殺人だよ