鳥取県警は14日、捜査中の窃盗事件に自分の親族が関わった疑いがあることを知り証拠の一部を意図的に収集しなかったとして、証拠隠滅容疑で警察署所属の20代男性巡査を書類送検し、減給100分の10(6カ月)の懲戒処分にした。親族をかばうためだったとみられる。県警は巡査の所属する警察署名や年齢、証拠隠滅行為の日時や詳細を公表していない。
県警によると巡査は「軽率な行動だった」と容疑を認めた一方、退職はしていない。宮田真一首席監察官は「誠に遺憾。信頼回復に努める」とコメントした。
巡査は1月10日、同県米子市の医療施設内の長いすに置いてあった財布が盗まれた事件の捜査に従事していた。