弁護士を脱税容疑で再逮捕 架空の委託費を計上か 東京地検特捜部
約2700万円の脱税容疑で11月に逮捕された法律事務所元代表の弁護士・鈴木康之容疑者(53)について、東京地検特捜部は5日、さらに約6400万円を脱税した疑いがあるとして法人税法違反などの疑いで再逮捕し、発表した。認否は明らかにしていない。
特捜部によると、鈴木容疑者は自身が実質的に経営する人材派遣会社の業務に関し、架空の業務委託費を計上するなどして2021年6月期と22年6月期の法人所得計約1億5400万円を隠し、法人税など計約4200万円を免れたほか、架空の課税仕入れを計上することで20年7月~22年6月の消費税など計約2200万円を免れた疑いがある。
また、特捜部は同日、鈴木容疑者と代表を務めていた法律事務所について、同事務所の業務に関して架空の業務委託費を計上するなどして17年12月期と19年12月期の法人所得計約1億1200万円を隠し、法人税など計約2700万円を脱税したとして法人税法違反などの罪で起訴。脱税の手助けをしたとして都内の会社役員・大場裕之氏(49)も同法違反幇助(ほうじょ)などの罪で在宅起訴した。
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