SK VMSブログ

ホットスペアとは?データを守るにために知っておきたい知識。

SK VMSの知識 —

こんにちは!
株式会社システム・ケイの新人のクッキーです。

みなさんは「ホットスペア」という言葉を聞いたことがありますか?

なんとも温かそうな名前ですが、大切な録画データを守るための方法の1つなのです。

今回は、録画データなど大切な情報をもしもの事態から守ってくれる
ホットスペア」についての知識をご紹介していきます。

ネットワークカメラの録画データの保存について

ホットスペアについてお話しする前に、
簡単にデータの保存とHDDについての知識をお話したいと思います。

データはHDD(ハードディスク)に保存される

みなさんはネットワークカメラの録画データをどの様に保存されていますか?

NVR(ネットワークビデオレコーダー)やNAS(ネットワークハードディスク)、
ファイルサーバーパソコン等に保存されていますよね?

それぞれ保存方法などは異なりますが、どの場合も実際に保存されている先は、HDDになります。

最近のHDDは、以前に比べ壊れにくくなっているといいますが、
100%壊れないというわけではありません。

HDDが壊れてしまうと、録画されたデータは見ることが出来なくなります。

では、どうしたらいいのか?

これを解決するのが、録画データが見られなくなるリスクを軽減する
RAID」というHDDを冗長化する方法です。

RAIDとはHDDのデータを守る技術のこと

HDDを購入する際など、
箱に「RAID対応HDD」などと記載をされているのを見たことはありませんか?
RAIDとは「Redundant Array of Independent Disk」の略で、「レイド」と読みます。

RAIDは簡単にいうと、複数のHDDを組み合わせて、
1台のHDDとして使えるようにする技術のことです。
複数のHDDを組み合わせることを「RAIDを組む」などと言い、
RAIDを組むことで次のようなメリットがあります。

  • 大容量化
  • データの保存・転送速度の高速化
  • 耐障害性の向上

つまり、複数のHDDを使い機能を分散させることで、
効率よく機能を使えるようになるだけではなく、
リスクも分散できるという仕組みです。

種類にもよりますが、RAIDを組むと、RAIDを構成するHDDの内、
1~2本までであれば、故障しても録画データが失われることがありません。

(RAIDには「RAID0」から「RAID10」など種類があり、
それぞれ機能や性能が異なるのですが、よければこちらも読んでみてください。)
HDD RAID(レイド)で守る録画データ。RAIDの種類と意味について

そんなRAIDですが、その耐障害性をさらに高める方法があることをご存知でしたか?

それが、「ホットスペア」です。

ホットスペアとはRAIDの耐障害性をよりUPさせる方法のこと

ホットスペアとは?

ホットスペア(別名:ホッスタンバイ / オンラインスタンバイ)とは、
RAIDを構成するHDDの他に、予備のHDDをあらかじめ稼働状態で待機させておくことを言います。

予備のHDDを待機させることで、
HDD故障が発生した時に、自動でそのHDDの代わりとなり、
RAID構成の即時復旧をすることができます。

ホットスペアの仕組みを図で見てみよう

下図は、4本のHDDの内、3本を使用してRAID5
(RAIDの種類で高速化・耐障害性・大容量化の全てを可能にしたもの)を構成し、
残る1本を予備としてホットスペアしている状態です。

この状態から、障害が発生し、HDD①が故障すると、
稼働状態で待機しているHDD④が代わりにRAID構成に組み込まれ、RAIDを即時復旧します。

※ホットスペアの設定は利用しているHDDなどによって方法が異なります。

ホットスペアを使わないRAID構成のリスクとは?

HDDにもしものことがあった場合に手間がかかる

RAIDを組んだストレージでは、HDDが故障しても録画データは失われず、
故障したHDDを交換すれば、RAID構成を復元することができます。
しかし、そのHDDの交換作業は通常、手動で行う必要があります。

もし、HDDの交換作業を行う前に、さらに他のHDDが故障すると、
保存していた録画データは二度と再生することができなくなってしまいます

また、HDD故障が起きてもストレージが手元になく、
すぐに交換に行くことが出来ない方も多いのではないでしょうか。

そんな時に、ホットスペアを設定しておくと、
HDDが故障しても予備のHDDによって即時復旧が行われるので、
安心して運用することができます。

ホットスペアを稼働させておく方が安上がり?

ホットスペアは、予備としてもう一台同じHDDに
常に電源を入れた状態で準備しておくため、コストがかかります。

コスト削減のために「HDDも順調に稼働しているし大丈夫だろう」
とホットスペアをオフにするケースもあるようですが、
これでは意味がありません。

障害が発生した際にすぐ予備のHDDに
引き継げるようにしておくためのホットスペアですので、
多少のコストがかかっても大切なデータを守る方が重要です。

データ破損などをしてしまうと、
復旧するためにホットスペアを稼働させる以上のコストがかかるだけではありません。
復旧できない場合は会社や個人の信頼にも傷がついてしまい、
大きな損失に繋がってしまうことも考えられます。

このような大きなリスクを避けるためにも、
ホットスペアを使って、もしもの事態に備えた対策を検討してみてはいかがでしょうか。

まとめ

ホットスペアについてお話しましたがいかがでしたでしょうか。
今回のお話しのポイントは次の3つです。

  • RAIDを組んでいるHDDの耐障害性をアップさせる
  • もしもの際に予備のHDDを稼働させてデータを守ることができる
  • 稼働コストはかかるが稼働させない方が大きなリスクになる可能性もある

ネットワークカメラの録画データだけではなく、
写真や書類など様々な情報がHDDにデータとして記録される時代です。

HDDのデータ故障=損失と言っても過言ではありません。

大切なデータを守るためにも、ネットワークカメラの映像を保存しておくNAS・ファイルサーバーの選定時に、是非参考にしてみてください。

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