民放テレビ番組のYouTube無断投稿 1か月間で5700件余 民放連

動画投稿サイトなどに違法にアップロードされている民放のテレビ番組について、民放連=日本民間放送連盟が実態調査を行ったところ、YouTubeには1か月間で少なくとも5700件余りが無断で投稿され、17億円ほどの広告費が流出したと推計されることが分かりました。

民放連は民放のテレビ番組の違法アップロードについて、去年11月下旬からの1か月間、動画投稿サイトやSNSサービスなどを対象に実態調査を行いました。

調査結果によりますと、YouTubeでは登録者数が1万5000人以上の少なくとも54のチャンネルに5745件の動画が無断で投稿されていました。

再生回数はのべおよそ17億回に上り、再生1回当たり1円が支払われると推計すると、17億円ほどの広告費が流出した可能性があるということです。

また、3つのSNSサービスについて300アカウントを対象にサンプル調査した結果、確認された違法動画は、
▽TikTokが6193件で再生回数は少なくとものべ5億回以上、
▽Facebookが4117件で再生回数は少なくとものべ1400万回、
▽Xが2469件で再生回数は少なくとものべ1億3000万回に上ったということです。

さらに、違法動画におよそ460社が広告を出しているのが確認され、中には大手企業や地方公共団体の広告もあったということです。

民放連は、「状況が改善されない限り、コンテンツの制作にかかわった数多くの関係者に正当な対価が還元されず、日本のコンテンツ制作を危機に陥れる」としています。

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