警察庁 闇バイト募集投稿は「違法情報」 速やかに削除依頼へ

インターネット上の闇バイトの投稿をめぐり、警察庁は「ホワイト案件」などと、犯罪の実行者を募集しているとみられる表現を使った情報を「違法情報」と位置づけて、SNS事業者などに対し速やかに削除するよう求めていく方針です。

警察庁の委託を受けて運営されている「インターネット・ホットラインセンター」ではネット上の違法・有害情報の通報を受け付け、運用ガイドラインに基づいてサイトの管理者やSNS事業者に削除を依頼しています。

闇バイトに関する情報についてはこれまで運用ガイドラインで犯罪につながるおそれがある「有害情報」に分類されてきましたが、警察庁によりますと、去年6月までの半年間に扱った5300件余りの闇バイトに関する情報のうち、SNS事業者などに依頼して8割は削除されたものの、残りの2割は7月の時点で削除されないままだったということです。

警察庁は事業者に速やかな対応を促すため、闇バイトに関する情報について児童ポルノや違法薬物の情報などと同じ分類のネット上に流通すること自体が法令に抵触する「違法情報」に位置づけ、事業者に削除を求めていく方針です。

具体的には、「ホワイト案件」や「受け子」それに「運びの仕事」など、犯罪の実行者を募集しているとみられる表現や、求人の募集者の氏名や連絡先、業務内容などが記載されていないものを、闇バイトに関する情報とみなし削除依頼の対象にするということです。

警察庁は、「違法情報」に位置づけることで通報が増加し、事業者の削除率の向上も期待できるとしていて、パブリックコメントで意見を募ったうえでガイドラインの改定作業を進めたいとしています。

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