宮崎 7年前に中学校でいじめ 女性が市を訴えた裁判で和解

7年前、通っていた宮崎市の中学校でいじめを受けた女性が、学校や市の対応が不十分だったとして市を訴えた裁判で和解が成立し、市は「いじめを早期に把握して対応することができなかった」と認め、今後、改善を図ると表明しました。

14日はいじめの被害を受けた、現在は大学生の女性が宮崎市で会見し、これまでのいきさつや和解の内容を説明しました。

それによりますと、女性は宮崎市内の中学校に通っていた7年前に、複数の同級生からほうきで足をたたかれたり、自身の言動などをからかわれたりするなどのいじめを受けました。

学校が行ったアンケートで「いじめを受けている」と伝えたものの、担任が校長に伝えなかったことなどから市のガイドラインに沿った対応がなされず、一時は自殺を考えるまで追い詰められたということです。

その後、「いじめ重大事態」として市の教育委員会が調査を行いましたが、そこでも十分な検証がなされなかったとして、女性は3年前、市を相手取って損害賠償を求める訴えを起こしました。

今月、成立した和解では、宮崎市は▽学校がいじめのサインを受け止めることができず、組織として早期の対処ができなかったことなどを認めたうえで、▽今回の事案を契機として職員や児童生徒などにいじめ防止対策推進法やガイドラインなどの周知徹底を図り、被害者への支援や加害生徒への指導などを行うよう努めるという文言が盛り込まれました。

女性は会見で「少しでも次の一歩に近づけるならという思いで和解に応じました。私の願いは学校からいじめがなくなり、私のように苦しむ子どもが1人でも減ることです。私の裁判がそれに少しでも役立つことを願っています」と話しました。

和解を受けて宮崎市教育委員会は「女性が平穏な中学校生活を送ることができなかったことを深刻に受け止め、今後の教育行政の改善に努めます」とするコメントを出しました。

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