公職選挙法 改正案の付則に“2馬力”規定 与野党おおむね了承

公職選挙法の改正をめぐって与野党の実務者が協議し、当選の意思のない候補者が、ほかの候補者を応援する、いわゆる「2馬力」と呼ばれる状況を念頭に、公平性の確保に必要な措置を講じるとした規定を、改正案の付則に盛り込むことでおおむね了承しました。

公職選挙法をめぐっては、品位を損なう選挙ポスターを禁止するための改正案を今の国会に提出することで与野党が合意していて、14日に開かれた与野党7党の実務者による協議会で、自民党は、改正案に盛り込む付則の案を示しました。

案では
▽SNSで選挙に関する偽情報などが拡散しているような状況に対応するとともに
▽当選の意思のない候補者がほかの候補者を応援するいわゆる「2馬力」と呼ばれる状況を念頭に候補者間の公平を確保するため、施策のあり方を検討し、必要な措置を講じるとしています。

これについて各党の実務者が了承する一方、れいわ新選組は、表現の自由の観点から検討が必要だと指摘しました。

また、選挙ごとに複数の規格があったポスターの大きさを、すべての選挙で長さ42センチ以内、幅40センチ以内に統一するための法改正をする案も示され、各党が了承しました。

自民党は、20日に改正案を国会に提出したいと提案し、各党は、共同提出に応じるかどうか持ち帰って検討することになりました。

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