安芸高田市議会の山本優議長が9日、市議の本会議中の居眠りを容認するような発言をしたとして、市議会全員協議会で謝罪した。本会議中の居眠りを巡っては、石丸伸二市長が9月下旬、ツイッターで指摘していた。

 山本議長は今月上旬、石丸市長の指摘に対する見解を民放局の取材に答えた。その際、居眠りについて「面白うない思うたら、目をつむったり、居眠りしたり、自分の仕事を先にしよってちょっと疲れたとかっていう居眠りもあろうし(中略)議員の資質じゃけえ、それはしょうがないじゃろ」などと発言し、5日に報じられた。

 市議会事務局などによると、9日の全協は非公開で、山本議長を含む市議全15人が出席。市議からは、本会議で議長が休憩を取り、居眠りをした市議を起こすなどの対応を取るべきだったとの指摘が出た。事務局にはこれまで、山本議長の発言について抗議の電話が約10件あったという。

 山本議長は全協後、報道陣の取材に対し「不適切な発言だった。申し訳ない。今後は気を付ける」と話した。(和泉恵太)