元衆議院議員が代表を務める病院がコロナ補助金約4億5500万円を不正受給 愛知県は刑事告訴も検討

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テレビ愛知

愛知県一宮市の精神科病院が、新型コロナウイルス対策を行った医療機関に交付される補助金、4億5400万円あまりを不正受給していたことがわかりました。

補助金の不正受給が発覚したのは、愛知県一宮市の「いまむら病院」です。愛知県によりますと、いまむら病院は虚偽の領収書や納品書などを使って新型コロナウイルス対策の補助金を不正に受け取っていました。その額は2020年度から2023年度の4年間で4億5445万9000円に上ります。

また、これまで病院に交付された補助金の適正性を確認するため、県は法人に対して資料の提出を10回にわたり求めましたが、法人側からは該当する資料の提出はありませんでした。県は、不正受給が確認できた分以外の補助金も適正性が確認できなかったとして、これまで病院に交付してきた17億6577万9000円の補助金全額の返還も求めました。あわせて約5億円の加算金の支払いも求めています。

県は不正の手段の悪質性や、不正受給額の規模が大きいことなどから、刑事告訴も検討しています。

いまむら病院は今村洋史元衆議院議員が代表を務める病院で、今村元衆議院議員は文書で「公金の取り扱いに誠実さと緻密に欠けるところがあったことは皆様にお詫び申し上げ、補助金を返納すべきことと考えております」とコメントしています。