泣いている女の子を助ける話


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作:みなたか
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原作:ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか
タグ:R-15 オリ主 ダンまち オリオンの矢 アルテミス

突発的に書きたくなったので



泣いている女の子を助ける話


主人公 ベルの兄
オリオンの矢 アンタレスとの戦闘シーンからスタートです


 駄目だ、足りない…圧倒的に…、奴をアンタレスを倒すには…っ!

 

 アルテミス様は、その幻影は光となって消えた。アンタレスの攻撃から俺を守って。だがどうだ実際は、勝てるのか…? また俺は失敗するのか…っ!?

 

 また俺は何もできないのか、ヒーローに成りたいなどと言っておきながらその実際何も救えなくて今回も前と同じ二の舞になるのか…っ!?

 

 項垂れた俺にヘスティア様が来た。槍、いや矢を持って。

 

 「お願いだ!! 立って!! 立ってくれ!!」

 

 ヴェルフとリリそしてベルはアンタレスの足止めに向かう。

 

 「アルテミスの思いを無駄にしないでくれ!!」

 

 アスフィさんとリューさんがアンタレスの攻撃を受けて吹き飛ばされる。

 

 「あの子の好きだった世界を、愛した子供たちを」

 

 ヴェルフとベルが同時に仕掛けるが返り討ちに会う。

 

 「目を開いて、耳を澄まして!!」

 

 その言葉に思わず目を開く。

 

 「あの子は今も泣いているんだ。」

 

 顔を上げる、そこには泣きながら俺に訴えるヘスティア様がいる。

 

 「頼むアルテミスを救ってくれっっ!!」

 

 …ああ、畜生。

 

 俺は地面に着いた膝を立ち上がらせる。

 

 何を立ち止まっているんだ。何を諦めているんだ!!!

 

 まだだ、まだ何も終わっちゃいない。原点を思い出せ!! なんでヒーローに成りたいんだ!!

 

 ベルとは違い英雄ではなくヒーローに成りたいのか。忘れたのか!!

 

 「ヘスティア様、離れていて」

 

 俺はヘスティア様が持っていた矢を受け取る。

 

 「…まだ、手は動く、足も動く、頭は回る、なら諦めるなんて道理はない」

 

 俺はヘスティア様に言う。

 

 「ヘスティア様、俺アルテミス様を助けます」

 

 ヘスティア様はその返答に思わず目を見開いた、この子は救うのではなく助けると言ったのだ。神故にその言葉に嘘偽りはないと確信している。

 

 「まだ終わってない、それに…」

 

 一息開ける。ヘスティア様に宣言するように

 

 「泣いている女の子を救うのはいつだってどんな時だってヒーローなんだがら」

 

 その瞬間、矢を持った手が光を灯し始めた。その光はどんどん、どんどん強くなる。

 

 「…これは」

 

 ヘスティア様が驚いたように言う。

 

 ベルの英雄願望のように見えるが鐘の音は無い。ただ淡くしかして強くつよく発光している。

 

 「行ってきます。ヘスティア様」

 

 「…ああ、行ってらっしゃい。そしてアルテミスを助けてやってくれ!!」

 

 ヘスティア様のその顔にはもう涙は無かった。それどころか笑顔だった。まるで俺がアルテミス様を必ず助けると確信しているかのよう。

 

 「はい!!」

 

 俺はそのまま駆け出した。早い、さっきまでとは段違いの早さで走る。

 

 アンタレスは急接近する俺に気付き排除しようと攻撃するが。

 

 「させるかぁああああ!!!!」

 

 ヴェルフの魔剣が燃え上がる。

 

 「行っけえええええええ!!!」

 

 リリの射出した魔剣が稲妻を走る。

 

 「兄さんの邪魔をするなああああああ!!」

 

 鐘の音を宿した一撃を放つベル。

 

 全ての攻撃ではアンタレスは倒れない、しかし動きを止めるのには十分すぎるものだった。

 

 俺は矢を構えて飛び上がる。

 

 これは…、これは…っ!!

 

 「これは!! 泣いている女の子を救う物語じゃない!!」

 

 その言葉を聞いたヘルメス様の顔が驚愕に染まる。だがそこにあるのは歓喜。

 

 「これは!! 泣いている女の子を助ける話だっ!!」

 

 俺は矢を放つ。

 

 アンタレスも一撃を放つ。

 

 矢とアンタレスの一撃は一瞬拮抗するが。

 

 「うぉあおおおらあああああああ!!!」

 

 雄叫びを上げた俺の一撃がそれを砕く!!

 

 だがアルテミスの矢も砕ける。

 

 見えたのはアンタレスの核、その中にアルテミス様の姿が見える。

 

 俺はまだ光を纏っている右手を強く握りしめる。

 

 核に向かって拳を振りぬいた。

 

 「らあああああ!!!!」

 

 その核はあっけなく砕け散りアルテミス様がむき出しで見えた。

 

 迷わず俺は右手でアルテミス様に触れた。

 

 ……

 

 そこには俺とアルテミス様が立っていた。

 

 「…助けに来ましたよアルテミス様」

 

 「全く無茶をする…」

 

 アルテミス様は俯いていた。

 

 「はは、仕方ないですよこれしか方法無かったんだし」

 

 俺はあっけらかんと笑う。

 

 「…もし死んだらどうするんだ」

 

 「死なないですよ」

 

 間髪入れず答える。

 

 「…どうしてそう言い切れるんだ」

 

 「だって」

 

 俺はアルテミス様に一歩踏み出した。

 

 「ヒーローは泣いている女の子を放っておかないんですよ」

 

 そう言い俺は泣きじゃくるアルテミス様を抱きしめた。

 

 「帰りましょう、アルテミス様」

 

 「…うんっ」

 

……

 

 場所は遺跡。そこにはもうアンタレスの姿はなかった。

 

 隣にいるのはアルテミス様。

 

 「ねえ━━」

 

 「はいなんですか?」

 

 「ヘスティアの所から私の所に来ない?」

 

 そう言いアルテミス様は腕を組んできた。

 

 「へぁ?」

 

 「嫌とは言わせないわよ、三大処女神と言われた私をこんな気持ちにさせた責任取ってよね」

 

 「え、ちょ」

 

 さらに腕の力を強めるアルテミス様。

 

 「当た、当たってっ!!」

 

 顔を真っ赤にする。

 

 ちなみにアルテミス様もこんなことをしたのは初めてなのか顔は真っ赤である。

 

 「こおおおおらあああああああ僕の可愛い子供に何してるんだアルテミス!! いくら神友だからと言っても僕の子供は絶対にあげないんだからな!!」

 

 「ヘスティア頼むこの子を私に譲ってくれ」

 

 「絶対に嫌だ、なに君もニヤニヤしてるんだ!! アルテミスから離れろ!! ベル君も嫌だろ折角兄と一緒に過ごせてたのにこんな急に」

 

 「え!?、いや僕は兄さんが良いなら…」

 

 「ベル君!?」

 

 「まあまあ、落ち着けよ。ヘスティアにアルテミス」

 

 その場に割って入ったのはヘルメスだ。

 

 「君のことは一旦置いといて今はアンタレスの討伐、そしてアルテミスの帰還を喜ぼうではないか」

 

 そうヘルメスが言うと全員頬が緩んだ。

 

 ようやく戦いが終わったのだ。

 

 「よし、んじゃあキャンプに戻るか」

 

 ヴェルフがそう言い全員がそれに賛同する。

 

 なおアルテミス様はくっ付いたままだ。

 

 しばらく外れないんじゃないかな。

 

 遺跡を出た一向。

 

 見えた朝日に思わず顔を顰める。

 

 「あ、そうだ」

 

 言い忘れたことがあった。

 

 「どうした?」

 

 アルテミス様が聞き返す。

 

 「お帰りなさい、アルテミス様」

 

 「……ああっ!!」

 

 そのアルテミス様の笑顔は忘れることはないだろう。

 




映画の内容に納得できなかったので自分で書いちゃいましたテヘペロ



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