【春場所】早くも2敗の新横綱・豊昇龍は〝疑念〟を払拭できるか 高田川親方は巻き返しに期待「今からじゃないですか」
〝疑念〟を払拭できるか。大相撲初場所5日目(13日、大阪府立体育会館)、新横綱豊昇龍(25=立浪)が幕内千代翔馬(33=九重)の変化に屈して早くも2敗目。金星を初めて配給した。取組後は「変化は頭になかった。悔しい。勉強になった。変化を食った自分が悪い」と振り返る一方で「(横綱として)負けられないのは大変。難しいよね…」と思わず本音も漏らした。 1月の初場所では12勝3敗で決定戦を制して逆転優勝。横綱昇進を果たした。ただ、この場所で平幕力士に3敗していたことや3場所前に8勝どまりだったことなどから綱取りには審判部内で慎重論があった。審判部以外の親方衆からも「豊昇龍を横綱に上げた理由が、今でもよく分からない」(ベテラン親方)と実力に疑問符をつけられるありさまだ。 審判部長として綱取りにゴーサインを出した高田川親方(元関脇安芸乃島)は、序盤を3勝2敗で終えた豊昇龍について「今から尻上がりに良くなっていくと思う。集中力を切らさずにいくこと。今からじゃないですか」と巻き返しに期待を寄せたが…。中盤以降に、誰もが納得するような結果を残せるのか。新横綱が、早くも正念場を迎えた格好だ。
東スポWEB