Summer'21 「参照のみ」プロファイルの変更点と「最小アクセス標準プロファイル」の使用

標準プロファイルを使用することが少ないため、あまり自分には関係ないことかと思いまして、きちんと読んでいなかった「「参照のみ」プロファイルをカスタムプロファイルの変換」の件。
お客様へプロファイルの説明などを行うときには、すでに用意されている標準プロファイルにお世話になることもあるかもしれませんので、リリースノートを読み返して要点をまとめてみました。

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参照のみ標準プロファイルをカスタムプロファイルに変換 (更新、適用)

どう変わるか

・「参照のみ」標準プロファイルが、カスタムプロファイルに変更される。
・カスタムプロファイルになるので、編集してカスタマイズできるようになる。
・プロファイル名も「参照のみ」から変更できるようになる。

何をしたらいいのか

・「参照のみ」プロファイルが割り当てられているユーザの有無を確認。
・「参照のみ」プロファイルの権限を確認。
・必要に応じてプロファイルのカスタマイズ、別のプロファイルの割り当てなどを行い、権限を調整。（必要なければそのままでもいいと思います）
参照のみプロファイルの内容はこちらのページの下のほうに表が載っています。
※表をお借りしました。
その他、詳細はこちらのページに記載があります。
◇ Salesforce ＞ ヘルプ ＞ナレッジ ＞参照のみプロファイルのカスタムプロファイルへの変換

「参照のみ」プロファイルに替わるプロファイル「最小アクセス標準プロファイル」

Spring '21 以降に新規作成された Salesforce 組織には参照のみプロファイルはありません。新規組織で参照のみプロファイルを作成する場合は、まず最小アクセス標準プロファイルを最小権限のプロファイルベースにし、カスタム権限セットを割り当ててそのユーザにビジネスニーズで要求される「参照」アクセス権を付与することをお勧めします。

今後、「参照のみ」のような権限をユーザに割り当てたい場合は、「最小アクセス標準プロファイル」に「権限セット」で必要な権限を追加して設定することが推奨されています。

最小アクセス標準プロファイルとは

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最小アクセス - Salesforce 
Salesforce プラットフォームで最も低い権限を付与します。「活動にアクセス」権限、「Chatter 内部ユーザ」権限、「Lightning コンソールユーザ」権限、「ヘルプリンクを参照」権限が含まれます。データセキュリティのベストプラクティスに従ってこのプロファイルを割り当て、権限セットと権限セットグループを使用してユーザに他の権限を追加します。

やはりこちらの標準プロファイルではオブジェクトに関する権限は設定されていないようなので、オブジェクトの「参照」権限を付与したい場合は、権限セットを作成してユーザに付与することになりそうです。

私が検証を行っている Salesforce組織では、「最小アクセス標準プロファイル 」という名前では確認できませんでしたが、英語表記での「Minimum Access - Salesforce」のプロファイルを指すようです。一部「最小アクセス - Salesforce」と記載されているページもあるので、これが正式名称になるかもしれません。

ひとこと

色々ありましたコミュニティや、来年に必須化が控えております多要素認証など、セキュリティに関する設定がより細かく、強化されている印象です。上場漏洩を防ぐために大事なことなので、Salesforce さんからのお知らせは毎回確認し、適切な設定を心掛けていきたいです。




公開：2021年6月9日
更新①：2023年8月16日