ボローニャ大学附属博物館に所蔵されているウシマンボウの剥製
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ボローニャ大学附属博物館に所蔵されているウシマンボウの剥製(ーだいがくふぞくはくぶつかんーしょぞうーはくせい)とは、イタリアのボローニャ大学博物館にて保管されているウシマンボウ (Mola alexandrini)の剥製標本である。ウシマンボウのホロタイプ標本と思われる。
概要[編集 | hide all | hide | ソースを編集]
アドリア海で採取された。
全長190cmで、体高比65.3%。頭のこぶは18.6%。鎖骨前帯は全長の76.3%。
腹鰭軟条数は12本で、背鰭軟条数は18本、臀鰭軟条数は17本。
本標本に標本番号は指定されていない。
ウシマンボウの模式標本なのか?[編集 | hide | ソースを編集]
この剥製を再発見したのは澤井悦郎である。ボローニャ大学に所蔵されているOzodura orsiniのホロタイプ標本を調査するために訪れた所、本標本が階段の踊り場に飾ってあった。Sawai et al. (2018)によってウシマンボウの再記載とともに再発見が報告された。
然し、Britz (2022)は、これを否定した。Sawai et al. (2018)は原記載に掲載されている大きさの単位をイギリスの帝国単位としたが、実際には実際にはPiede liprandoであるとし、それで原記載にある体長と実際の大きさを比べた結果、原記載の大きさと合わなかった為である。
Sawai & Nyegaard (2023)は、Britz (2022)を否定し、本標本がホロタイプであるとした。原記載の著者が同じ雑誌に投稿した論文にはパリの測定単位が使われており、それで本標本を再計測をした所、若干の差が有ったものの人為的な誤差の範囲だったと指摘した。