日本への留学熱、中国でコロナ前に迫る オンライン交流で笑顔や拍手、「将来、友好の架け橋に」
中国から日本への留学生数は2023年には新型コロナウイルス禍前の過去最高に迫り、回復傾向にある。日中関係の冷え込みは続くが、アニメや音楽など日本の文化が吸引力となり、日本への留学熱を高めているという。中国人の子どもたちが日本語を学ぶ北京近郊の国際学校を訪ねた。
昨年12月、北京市近郊にある「北京市海淀外国語実験学校京北分校」では、日本語クラスの中学2年生が、佐賀県基山町の東明館中・高の中学1年生とオンラインで交流していた。
中国側の生徒がスライドを使いながら水ギョーザや羊肉の火鍋など北京の食文化を日本語で説明すると、東明館の生徒が大きな拍手を送った。東明館側は着物や刀など日本の文化を紹介した。北京ダックを説明した趙梓蒴さん(13)は「日本の生徒と対話できて、とてもいい勉強になった。日本をより身近に感じた」と笑顔を見せた。
実験学校は幼稚園児から高校生までが外国語を学ぶ私立の全寮制学校で在校生は約5千人。ドイツ語やスペイン語など4カ国語のうち日本語は2番人気で、学習者は約380人に上る。
日本各地の小中高校など約20校とオンラインや対面での交流を続けており、生徒の多くが卒業後、日本の大学などへの留学を目指す。中国では日本アニメが引き続き人気で、「子どもたちが日本留学を希望する大きな理由」(学校関係者)となっている。
日本学生支援機構によると、日本で学ぶ中国人留学生は新型コロナウイルス禍で急減したが、23年は前年比約11%増の約11万5千人に回復。過去最高だった19年の約12万4千人に近づきつつある。日本の外国人留学生の中では中国出身者が最も多い。米中対立のあおりで米国に留学する中国人は減少傾向にあり、日本が受け皿の一つとなっている側面もある。
実験学校の中山良二教諭(47)は「中国で日本語人材が増えて交流が活発になれば、相互理解が深まる。生徒たちが将来、日中友好の架け橋になってくれると信じている」と話した。(北京・伊藤完司)












































