ことしの春闘は、大企業を中心に満額回答が相次ぐ中、県内の医療・福祉の職場で働く労働者で構成する組合が、賃上げを求めてストライキを行ったと報告しました。
県庁で会見を開いた県医労連は、組合員が働く医療や福祉の職場に対し、基本給5万円以上の賃上げなどの交渉を行いましたが、12日の回答で、ベースアップはなかったということです。
これを受けて、13日朝、この組合に所属する170人ほどが、賃上げの要求でストライキなどを決行しました。
また、県医労連は、黒岩知事に対し、安全・安心の医療や介護を実現するために、職員の増員や賃上げに向けた支援を要望しました。 厚生労働省によりますと、去年春の医療・福祉の業界における賃上げ状況は平均で6876円で、全産業と比べて低いということです。
県医療労働組合連合会 柏木哲哉書記長
「現場の奮闘に見合う十分な賃金改善・増員には至っていないのが周知の事実。 ケア労働者のわれわれも、大幅賃上げができない状況のままで、引き続き利用者・患者の命と健康を守っていかなければならない。こういう実態に今あるというところは皆さんに強く伝えたい」
県医労連は、引き続き交渉を行うとしています。