3月12日の「アサザイ 今日の1社」は、jig.jp(5244・東証グロース市場)を放送しました。
今回は、代表取締役社長CEO 川股 将 様にお越しいただき、自社の沿革や主力サービス等についてお話を伺いました。
井上哲男より取材後記が届いております。ぜひご覧ください。
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取材後記
jig.jp(ジグジェイピー)(5244)(東証グロース市場)
ラジオNIKKEIにて収録
お相手は、代表取締役社長CEO の 川股 将 (かわまた しょう)様
「渋谷と鯖江」
コロナ禍の2022年12月に上場された、ライブ配信サービス「ふわっち」で知られた会社であるが、その創業は2003年5月で、もうじき創業22年を迎えられる。
創業時の祖業は、ガラケー向けサービスの「jigブラウザ」。その後、世の中がガラケーからスマートフォンに移り変わるとともに、フリマアプリ、カラオケアプリなど多くのアプリを手掛け、その幾つかのサービスは、一定の規模に成長した実績がある。このように時代のトレンドやニーズに合わせてピボットしながら多数のサービスを開発し、現在の「ふわっち」に繋がったのである。
そのライブ配信サービス「ふわっち」であるが、現在国内で100万人が利用するコミュニケーションサービスにまで成長しており、その収益モデルは、配信者を応援するために視聴ユーザーが購入する課金アイテムの販売である。そしてその売上が同社の全社ベース売上の99%を占めている。
「ふわっち」はそのサービスの開始が2015年と、この業界ではかなりの古参といえる。そして、サービス開始以来、20代~50代まで幅広い年齢層を中心とした男女に利用されている。また、配信ユーザーの約7割は30代~50台で、視聴ユーザーおよび課金ユーザーの8割近くが、同じく30代~50台とのことだ。
「ふわっち」の特徴は、日常に起きている出来事や配信者の趣味など、雑談が中心で誰もが気軽に配信ができるよう、自由なカテゴリーを提供していること。
実際のサービスの利用イメージであるが、「ふわっち」のトップ画面のサムネイルから見たい配信を選択し、配信画面にいき、配信中にコメントし、会話を楽しむ。
その「会話」であるが、1配信あたりの視聴者が10数名程度とコンパクトなコミュニティが大半であり、配信中にコメントすることにより、会話を楽しめる。他社のサービスの場合は、視聴者の数が多く、コメントがすぐに流れてしまい、コミュニケーションが取りづらいものもあるが、10数名程度の「ふわっち」はコミュニケーションを楽しむサイズにふさわしく、応援、推し活をしたい人にとっては魅力的なものとなっている。
そして、この小さなコミュニティサイズが結果的に"大きな熱量"を生み出し、応援やアイテムの利用に繋がり、またその「応援する風土」が継続するという。
これまでは、この「ふわっち」の配信者はアマチュアがメインで、多様な配信者層が無理なく配信し続けることが可能な仕組み・環境整備を行うことにより、配信を始める際の心理的なハードルを下げてきた。そのため、芸能事務所やインフルエンサー事務所に所属するプロやセミプロといった"広告料"をその目的とした配信者はいなかったが、今後については、既存領域の更なる強化策として、アマチュア配信ユーザー拡大のためのプロ/セミプロ配信ユーザーの拡充を考えているという。
これは、一見アマチュア中心の戦略と矛盾するように映るが、アマチュアとは異なるタイプの配信ユーザーの拡充が多様性を強化し、アマチュア配信ユーザーの更なる拡大の呼び水となると同社では考えている。この配信ラインナップの充実が、異なる嗜好性の視聴ユーザー層、課金ユーザー層の獲得に繋がるということだ。
また、新規領域における多様化戦略として、バーチャル配信への展開による新規課金ユーザーの獲得、利益率向上を目的としたマーケットプレイスの提供など、周辺領域への展開などを考えている。
バーチャル配信機能の提供によって、任意のアニメのようなキャラクター等になりきった配信が可能となるだけでなく、配信ユーザーのボイスやオリジナルグッズ等のデジタルコンテンツ等を販売する仕組みの提供なども行うことで、さらにユーザーの裾野を広げていきたいとのことだ。
同社のコアコンピタンスと社長が語ったのが"開発リソース"であるエンジニアリソースを安定的に確保しているということ。
同社は東京都渋谷と福井県鯖江の2拠点体制を敷いている。
「なぜ福井県に?」と思われるかもしれないが、同社の創業時のエンジニアメンバーが福井高専を中心としていたため、その後、高専のネットワークを徐々に広げながら、現在では全国の高専生が新卒で鯖江の開発センターに入社するという。
この開発リソースが、前述のように、時代のトレンドやニーズに合ったサービスを生み出してきた。今後も、「既存領域の更なる強化」、「新規領域における多様化戦略」の両施策において、その力が発揮されるであろう。
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取材後記は以上です。いかがでしたか。
本日の放送はPodcast配信にて早速アップされております。
それでは来週もお楽しみに!
(関連ウェブ)
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代表取締役社長CEO 川股 将 様と