元タレント中居正広さんと女性のトラブルへの対応を巡り、批判を浴びてきたフジテレビ。背景に会社の意思決定層を高齢男性が占める組織構造があるとして、民放労連などが11日、フジと民放連に「役員の女性比率3割」の早期実現を求める署名を提出した。2万5000筆余を集めた異例の要請の中身とは。(太田理英子、安藤恭子)
◆「オールドボーイズクラブ」とは
「メディアは『オールドボーイズクラブ』からの脱却を」。民放労連と日本マスコミ文化情報労組会議(MIC)の役員が、フジの吉田優子総務部長に2~3月にインターネットで募った署名の束を手渡した。
同社役員25人中女性は2人のみ。取材に応じたMICの西村誠議長によると、非公開の意見交換の場で「女性の役員登用にとどまらず、人権の観点で、社内や系列局、制作会社の人たちが安心して働ける環境整備を」と要請。フジ側は「皆さんの声を経営サイドに伝えたい」と応えたという。
昨年末に週刊文春などが報じた中居さんと芸能関係者の女性とのトラブル。フジ側が女性の訴えに適切に対応しなかった問題や、局幹部が著名人らとの会食の場に女性社員らを同席させる「接待文化」の存在が指摘されてきた。
両団体が問題視した「オールドボーイズクラブ」とは、閉鎖的な男性中心社会を形容する言葉。出席者を制限した記者会見が批判され、1月末に改めて開かれたフジの会見に登壇した会長や社長ら5人はそろって年配の男性だった。港浩一社長(当時)は「人権侵害が行われた可能性がある」としつつ、中居さん側に十分な調査をせずに番組出演を継続していたと認めた。
◆男性ばかりの結果「時代の空気とズレ」
フジの女性社員は「周囲から、男性がずらりと並んだ光景にビックリしたと言われた。社員は良くも悪くも慣れてしまっていて…。改めてそれが今の時代の空気とズレているんだと感じた」と振り返る。
2023年度の民放労連の調査では、在京キー局の女性役員の割合は平均10%。2022年度の調査では、全国の民放テレビ局の63%が「女性役員ゼロ」だった。民放労連とMICは、高齢男性が組織中枢を占めることで「同質性が強く閉鎖的で、ハラスメントや反対意見が言いにくい空気...
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