ifの白兎の英雄譚


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作:みんぐ
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ロキ・ファミリア


テストはMENDOI


「これで今日からベルもロキ・ファミリアや。」

 

僕は今、上半身だけ裸になってうつ伏せで寝っ転がっている。その上に跨るようにして乗っているのは、たった今僕の背中に"恩恵"を刻んだロキ・ファミリア──僕の主神となったロキ様である

 

「はい、これがステイタスをまとめた用紙やな。」

 

ロキはそう言いながら共通語(コイネー)で書かれた用紙を僕に渡した。

 

 

 

ベル・クラネル

ステイタス

Lv.1

力 :I 0

耐久:I 0

器用: I 0

敏捷:I 0

魔力: I 0

 

 

スキル

 

英雄決意(アル・テレステオ)

・強敵戦闘時、全能力値(アビリティ)に超高補正。

 

 

魔法

【オーバーイート・ヴェーリオン】

詠唱【魂の食事(アブソプション)

 

付与魔法。魔法及び魔力の完全吸収。

 

雷鳴(ブロンテス)

詠唱【鳴り響け(ルフィア)

 

 

 

「魔法、魔法がある!!」

 

ステイタスを移された用紙に目を向けると、そこには憧れの魔法が記されていた。お義母さんみたいな超短文詠唱の!!

 

「はっきり言うけど、そのステイタス異常や」

 

僕が発現した魔法に喜び、心を震わせていると唐突に声をかけるロキ様がにやにやとしながら少し冷や汗を浮かべながらこちらにこえをかけてきた。

 

「あの、異常って、、?」

 

魔法種族(マジックユーザー)でもない人間族(ヒューマン)恩恵(ステイタス)を授かってその日にスキル1つと魔法2つ。これは通常じゃ有り得んことや。」

 

「これも下界の未知やなぁ~」と呟きながらロキ様は笑ってる。びっくりした。何か飛びっきりの地雷スキルだったのかと。。。

 

「何にしてもどれもええスキルや。他の人にはバラすんやないで?」

 

「勿論です。」

 

ステイタスの覗き見やバレは冒険者にとって致命的。これはザルドさんやお義母さんから、ステイタスを刻まれていない時から口を酸っぱくして言われたことだ。レアスキル持ちは()()()()()()

 

「まあ、見た感じ僕のスキルは特別なレアスキルでは無さそうですよね」

 

「───そうやなぁ。それでも他言無用やで?」

 

「分かりました!」

 

僕が返事を返すとロキ様はうんうんと頷き、そして退出を促した。なんでもこれからちょっとした話し合いがあるみたい。

 

「他の子にも挨拶しときぃー」

 

「はい!!」

 

そうして僕は恩恵を刻まれたその体で、ロキ・ファミリアの仲間に挨拶に行くのだった。

 

 

 

△ △ △ △

 

 

ロキ・ファミリア本拠地(ホーム)最上階、ロキの部屋。新しくファミリアに加入した白い少年が部屋から出たあと、ロキは長い、それは長い溜息をはいた。

 

 

「フィン、この子有望すぎるで。」

 

ロキの言葉にフィンは訝しげに首をまげ、ロキから手渡された更新用紙に目を通した。

 

スキル

 

英雄決意(アル・テレステオ)

()()()()

()()()()()()()()()()()

・強敵戦闘時、全能力値(アビリティ)に超高補正。

 

 

魔法

【オーバーイート・ヴェーリオン】

詠唱【魂の食事(アブソプション)

 

付与魔法。魔法及び魔力の完全吸収。

 

雷鳴(ブロンテス)

詠唱【鳴り響け(ルフィア)

 

 

「──馬鹿げているね。」

 

「な、、」

「これは、、、」

 

続く、リヴェリア、ガレスも同じように更新用紙を見ると皆同じように目を見開き、驚きの声を漏らす。

 

魔法種族(マジックユーザー)でもない人間(ヒューマン)が魔法を2つ。スキルがひとつ。恩恵を受けてすぐ。これだけでもおかしいのにうち2つはレアスキル()希少魔法(レアマジック)だ。スキルにいたっては"成長速度の増加"だなんて馬鹿みたいな性能。これがバレたら()()()()()

 

フィンの洞察にリヴェリアは頷いた。

 

「ロキ・ファミリアに加入していることは未知を好む厄介な神を避けることになるがそれでもやはり不十分だ。」

 

リヴェリアは頭痛をこらえるようにその更新用紙を見ている。ガレスも続けて口を開く。

 

 

「少し前もロキ・ファミリア(うち)に喧嘩を仕掛けおったファミリアがあった。いくら強くとも娯楽好きの神の前には問題にならん。」

 

そう。どんなにロキ・ファミリアが強大な派閥であろうと、頭のおかしい神は攻めてくるしなんなら勧誘もしてくる。誘拐までありうる。

 

「ロキ、スキルについては、、」

 

「あぁ、当人には言っとらんで。純粋そうやからなぁ。」

 

フィンの問いかけにロキは当然とうなずいた。その答えにガレスは疑問を挟む。

 

「純粋そうか。いや確かにそのように見えはするが中庭での立ち回りは熟練な狡猾さを感じられたぞ。まだまだひよっこじゃがな。」

 

ガレスの疑問に答えるのはフィンだ。

 

「ンー、恐らくあの少年は何者かから戦闘の師事を受けていたのだろうね。でなければああは動けまい。あのブラフも戦闘時のみだけだろう。あの戦略的な動きは日常生活では出来ないだろうね。」

 

フィンはそこまで自分の考察を言い切った後、本題を切り出した。

 

 

「恐らく彼の師匠は、ゼウス・ファミリアかヘラ・ファミリアだ。」

 

「「「、、、!」」」

 

三者は目を見開く。かの最強の派閥に生き残りがいるなど、到底信じられることではないからだ。

 

「待てフィン、双ファミリアは黒竜によって全滅したはずだ。それに生き残りも暗黒期の時に無くなったはず。」

 

 

──そう。今から何年か前の暗黒期。オラリオが闇に包まれていた時の『死の7日間』ゼウス・ファミリア、ヘラ・ファミリアの幹部が襲ってきたのだ。

 

 

「僕は黒竜討伐の際、サポーターとして同行した。故に見たことがある。英傑(さいきょう)の剣技を。極端な話。ずっと近くで見てきた他のメンバーなら教えられないこともないだろう。」

 

 

──その実態は才禍の怪物(アルフィア)の完全模倣なのだがフィン達には知る由もない。

 

「最強の派閥の生き残り、、か。」

 

 

「どうやらとんでもない逸材を入れてもうたかもしれんなぁ~」

 

道化は楽しそうに笑い、下界の未知に心を躍らせた。




さぶすぎる
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