騒動があった後、どうにか持ち直したテスタロッサとリムル様によって闇落ち寸前のベルを必死の説得で正気に戻すことに成功した。
「なるほどです、義姉様は僕が無休連勤をしているから身を案じてくれた結果、休暇をリムル様に打診してくださったんですね。それにリムル様の方も僕の無休連勤に関して悩ませていたので義姉様からの打診に応じられたと」
「そうだぞベル。なぁ、テスタロッサ」
「はい、リムル様。そうよ、ベル私が貴方を嫌うなんてあり得ないわ。捨てるなんて以ての外よ」
「良かったぁ・・・・・・」
ベルはテスタロッサの言葉を聞いて安堵するのだった。
「{まさか、ベルにあんなヤバい一面があったなんて思わなかったなぁ・・・。それには驚いたしあの状態のベルを前にした時超怖かったなぁ・・・}」
さっきまでの状態のベルを思い出しながらリムル様はまたあの状態になられたらどうしようと考えるのだった。
【告。個体名:ベル・クラネルの精神状態は個体名:テスタロッサの存在が支えとなっており、これらの原因は元の世界での環境が関係していると思われます】
「{元の世界の環境か・・・、これに関しては向こうに行ってからしか解んないよなぁ・・・}」
リムル様はシエルの報告に対しての一応の考えをまとめるのだった。
それからリムル様はベルに休暇についてのことを伝えるのだった。
「それでなんだけどさ、ベルの休暇先なんだけどなお前の元の世界にしといたから」
「はい?」
リムル様の言葉にベルはキョトンとしながら声を漏らす。
「それと後は・・・、同行者として俺とテスタロッサも行くから」
「それってリムル様もヴェルドラ様と同じで遊びに行きたいだけですよね?」
「ふぐぅっ!?」
魂胆を見透かしたベルの一言によってリムル様が痛い所に会心の一撃を喰らうのだった。
「ま、まぁ、俺のことは置いておいてベルはどう思っているんだ?」
「そうですねぇ・・・、実際リムル様やヴェルドラ様が仰って下さらなかったら帰ろうとは思いませんし興味も湧きませんでした。でも、そうだったからこそ今は僕も元の世界に関して興味が湧いてきましたので休暇先は僕の元の世界でお願い致しますリムル様」
「あぁ、任せておけ!!」
こうして、ベルの休暇は元の世界で過ごすことが決定になったのだった。
「あっでも、五日ほど準備期間が欲しいです。進行中の企画とかがありましてそれらの代行責任者などに引き継ぎをしなくてはいけないので」
「あぁ、そのくらい問題ないぞ。引き継ぎはしっかりな」
「はい」
ベルの休暇に向けての準備が始まるのだった。
ベルはリムル様ひいては魔国連邦のために貢献するべく様々な事業に携わっており、外交武官のテスタロッサとは別行動をしている。
特に注力しているのは飲食事業でリムル様も飲食を大事していることからも大きく発展させている。
それら全ての事業の進行に滞りなど起こらないように十全に用意を整えている上に事業内での配下である魔物達もベルが居なくても作業を進められるし、緊急事態になったとしても役目と対処をこなせるようにちょう・・・教育されている。
それ故に引き継ぎも問題なく簡単に終わり、ベルは自身の休暇に向けた準備をするのだが・・・。
「不味いな・・・、何を持っていけば良いのか解んないや」
休暇で出かけるということが未経験のベルは準備段階で手間取っていた。
「えっと、武器は何があるか解んないから持って行くとして・・・着替えとあとは・・・」
リムル様との話し合いを終えた後に購入した旅行鞄にシュナさん作の服を入れて他に必要なものを考えるも思いつかない。
「よし、話を聞きに行こう!!」
そう言ってベルはある三人組に会いに行くのだった。