- ワイヤーショコ棒の作り方
電導コードを使った従来のショコ棒は何回か使っているうちにネコにコードを噛まれたりして傷がつき、そこから亀裂が広がりやがてコード紐が切れてしまうということがよく起こります。とても簡単に作れてネコにもやさしいというあれはあれで入門用としては良いかと思いますが、実際問題として切れると非常に困ります。予備を作っておいてもそれもいつ切れるかわからない不安があるようでは困りものです。
そこでそんな不満を解消すべく、絶対切れないショコ棒、ワイヤーショコ棒なるものを新たに開発したので、その作り方をここに公開します。
今回は実際にコードが切れてしまったノーマルショコ棒をワイヤー化して修復する手順を示しますので、ショコ棒を初めて作るという方は先に【ショコ棒の作り方】ページの方に目を通してからこちらをご覧ください。
自転車の後輪用ブレーキワイヤーを使います。写真の品は100円ショップのダイソーで売ってるものです。少し大きめのダイソーに行くとあると思います。
中のワイヤーをインナーワイヤー、外の被覆部品をアウターケーブルといいます。
インナーワイヤーをアウターケーブルから抜き出します。
インナーワイヤー先端にはタイコと呼ばれる部品がくっついてます。
ショコ棒先端に開けた穴の向かいにあるくぼみにもキリで小さな穴を開けて、写真のようにインナーワイヤーを通します。
ノーマルショコ棒のコードの場合と同様に、ワイヤーのもう一方の端を棒の筒の中に入れて反対側へと出します。
《注》 ノーマルショコ棒で電導コードの結び目を筒の中に押し込んだように、ここでも新たに穴など開けずにタイコ部分を筒の中に入れて作っても特に問題なく使えると思います。その方がスタイル的にも良いかも知れません。ただワイヤーケーブルは強力なだけに、今度は棒の方の耐久度が問題になる恐れもあり、その場合二穴に通しておいた方が若干安心かと思い、今回はあえてこちらの作例を紹介してます。
反対側の口から出したインナーワイヤーからアウターケーブルをかぶせていき、元のブレーキワイヤーの形に戻します。アウターケーブルの先端にあった金具もそのまま使ってください。
《注》 この時、先端の輪の部分をアウターケーブルで被覆せずにインナーワイヤーだけで使ったらどうだろうか?と思う人もいるかも知れません。自分もそう思い手元部分だけをアウターケーブルで被覆させたものを一度作ってみました。そうすると最初の一、二回くらいは軽快にワイヤーが動くので気持ちよく使えるのですが、そのうちワイヤーに変な曲がりグセがついてきて、やがてまったく輪がつくれなくなりすぐに使い物にならなくなってしまいました。なのでやはりすべてをアウターケーブルで被覆するようにしてください。
アウターケーブルが抜けないように固定していきます。
インナーワイヤーをアウターケーブルの出口で軽くひと結びします。
次に細い針金をぐるぐる巻いてワイヤー先端をアウターケーブルにしっかり固定してしまいます。(ここで使っているのもやはりダイソーで売っている0.9mmの一番細い針金です)
さらにケーブルを曲げて持ち手を作ります。ここも針金をぐるぐる巻きにして外れないよう固定します。
この持ち手を作る作業は、ショコ棒全体の長さの調整も兼ねたものです。ネコの首にかけるのに先端に最大どの程度の輪を作れば良いか考えながら全体を使いやすい長さにして下さい。
参考までに、今回作ってみたもので目一杯持ち手を引いて棒の手元口から持ち手までのケーブルの長さを実測してみたところ、約50cm程でした。
50cm÷3.14=15.9cm なのでこれだと最大で直径15~16cm程度の輪がショコ棒先端に形作れる計算になりますね。
ストッパーは目玉クリップで作った従来のものがそのまま問題なく使えます。
これにてワイヤーショコ棒の完成です。
これからはこれがショコ棒のスタンダードと言って良いかと思います。
作り方も比較的簡単なものにできたと思うので、ぜひ一度お試しください。
by 皆ショ計画