猫捕獲に関するあれこれ

猫を捕獲するにあたって必要なあれこれの話



ばくわな実戦ファイル


file01 スベカラク最初ノ一撃ニテ捕ラエルベシ


あえて失敗してみる?
猫捕獲の実戦から学ぶことは多い。
どんな罠でも失敗はつきものだが、とりわけそんな失敗映像を見ながらなぜ失敗したのか、その原因をあれこれ考えてるといろいろな発見があるものです。

file01 スベカラク最初ノ一撃ニテ捕ラエルベシ


というわけでいきなり捕獲失敗映像から入ってみました。
ばくわなは猫が餌を食べようと頭で箱の中の板を押すと罠が発動するしくみだが、動画からキャプチャーしたこちらの比較画像でもわかる通り前半の失敗例ではその板を少し浅めの位置に置いている。

この時はどの程度板を前めに置くと失敗するものだろうか?(あるいはこれでも成功するのか?)と少し確かめてみたい気持ちがあってあえてそうしてみたのだが、ある意味その想定通り失敗したわけです。
ですが映像をさらによく見てみると、それだけではない失敗の原因が見えてきます。

猫の性格が成否を分ける?

これは罠が発動した瞬間の画像です。このときの猫の立ち位置に注目です。
どちらも罠の開口部に対して体が完全に横向きになっています。そこから首を輪の中に入れているので、輪に対してかなり斜めに首がはいっていることになります。

こちらの画像の猫もやや体が斜めですが、それでも上の画像の猫と比べると罠に対して正面寄りで首もそれなりにまっすぐ入っているのがわかります。
このように普通は開口部に対してもう少し正面にまわりこんで首を入れそうなものですが、今回の猫はずいぶんぞんざいな性格というのだろうか、後ろから来てそのまま最短距離で横位置から斜めに首を入れてるんですね。

が、それが幸いして前半の映像では紐が落ちて来た瞬間さっと首を正面に戻すだけのほんの一瞬の本能的動作で、紐が落ちきる前に左耳を輪から外すことができたのだと見ています。
このばくわなによる捕獲の成否は、紐が猫の左右の耳とアゴの三点を捕らえられるかどうかにかかっています。
紐が猫の首に落ちておもりによって輪が小さく引きしぼられる前に、左右どちらかの耳かアゴのどれかひとつでも輪の外に逃すことさえ出来れば、猫はそのまま体を引いて逃げられるわけです。

板が浅い位置にあったのと首が斜めに入っていたという二つの条件が重なることで最初は逃げられましたが、
2回目は板が少し深めに置かれた分、首が奥に入っていて、同様の動きではわずかに逃げられませんでした。

今回は同じ猫が2回ともまったく同じように罠にアプローチしてきたことで結果的にとても面白い比較実験ができた形になりましたが、これもちょっと珍しいような。
最初に失敗したあと箱の中の餌を残さずきれいに食べたのを見て、この猫相当餓えてるようだからまたすぐ来るんじゃないかと思って去った後すぐ仕掛けなおしてうまくいったわけですが、こんなふうに一晩に二回来ること自体あまりないことです。
また、このように餌を食べようとして何かが落ちて来たりして何らかの妨害を受けると、次からは多少なりとも警戒するというのがよく見る普通の猫の反応です。
そのあたりの性格的なものは猫の個体差が大きいところなんでしょうが、その点からも今回のこの猫はいろいろと雑な性格だったんじゃないかと思います。
雑な性格ゆえに最初は罠を逃れられたが、2回目はやはりその雑な性格ゆえに捕まったと言えますね。

すべからく最初の一撃にて
中には、このように一度捕獲に失敗するとそれ以後は異常に警戒して、餌に反応しても箱の中の餌をのぞき込むだけで一向に餌に食いつこうとしない、という個体もよくいます。
そういう警戒心の強い猫で失敗すると後々いらぬ苦労をすることになる。
罠を発動させたらその最初の一回で確実に捕らえるべき、とはつくづく思うことで、今回の実験もそのためにどうすべきかを考えるひとつの材料としてやってみたというのがあります。

『ばくわな@迅速軽快』動画などは素早くスマートにつかまってて見てて気持ちのいいものです。
どちらでも同様に捕まるのなら、板を浅めに置いてなるべく早く決着をつけた方が実戦的にもむしろ有利ではないかと、2月の『ばくわなの仕掛け方』動画でも浅めの仕掛けを推奨していますが、今考えると少し単純過ぎかも。
やってるうちになかなかそう単純にいかない例も増えて来るということでしょうか。
逆に極端なことを言えば、板を目一杯奥に置いて餌が全部食べられて罠が発動しないまま終わってしまっても、一度くらいはそれでかまわないのです。
次に猫がまた無警戒でやって来た時に、確実な最初の一撃で捕らえれば良いのですから。



結局のところ、ばくわな解説ページで最初に挙げたこちらの捕獲動画のように、板を深めの位置に置いて猫が箱の奥にある餌にありつこうとグッと首を伸ばしたところで罠を発動させる、これがやはりベストなのかなと最近は思っている。


2022年5月22日
by 皆ショ計画





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