兵庫県庁と静岡県職員における自殺率の比較と分析
背景
兵庫県で、斎藤知事によるパワハラが原因とされる県庁職員2名の自殺が発生し、県議会全員から知事に退職を促す書状が提出されました。一方で、「静岡県職員は8年で41人が自殺しているのに、兵庫県の問題で騒ぐのはおかしい」という意見も出ています。なるほど、では、各職場の自殺率を具体的な数字で比較し、問題の深刻さを分析してみましょう
・前提データ
2023年の自殺率(10万人あたり)有職者:12.76人
2023年の自殺率(10万人あたり)無職者:20.40人
2000年度の自殺率(全体):25.18人
令和5年度の自殺率(全体):17.51人
事務従事者の自殺率(10万人あたり※2000年度データ)
男性:19.7人 女性:3.6人
・無職者が有職者よりも多いのはなぜか?
データ分析
経済・生活問題による自殺者数
有職者:2,794人
無職者:2,186人
健康問題による自殺者数
有職者:3,380人
無職者:8,597人(うち年金・雇用保険受給者:5,028人)
結論
経済的困窮が主因であれば、無職者の経済問題による自殺者数がもっと高くなるはずですが、実際には健康問題が大きな割合を占めています。
これは、人との接触機会の減少が自殺率に影響していることを示している事を伝えるデータです。
人と接する機会が乏しいと自殺者が増えるのは定期的にミサを開く事で人と接する機会が多いカトリック教とそのような機会がないプロテスタントとの比較でもプロテスタントの方が人と接しないために自殺者が多いというデータからもいえるでしょう。(近年では宗派によるデータ的傾向に違いはなくなっているが・・・)
・静岡県職員の自殺率
職員数:32,510人
男女比(2018年度)
男性:68.6% 女性:31.4%
自殺者数(8年間):41人
自殺率の計算 静岡県職員の自殺率:
10万人辺り年間約15.76人
比較
一般有職者の自殺率(12.76人)と比較すると、約1.24倍高い。
事務従事者の自殺率(10.03人)と比較すると、約1.57倍高い。
(2000年度の数字が2022年にそのまま比例した場合)
無職者の自殺率(20.40人)よりは低く、約0.77倍である。
結論
静岡県職員の自殺率は平均より高く、改善の余地がありますが、無職者の自殺率よりは低い水準にあります。
ただし、今回の分析において以下の3点には留意してください
1.8年間の数字毎に合わせた検証はしていません。
2.職員数も2017年度のみのを使用してます。
3.職員の男女割合は2018年のをベースにしてます
・兵庫県庁の自殺率
職員数:5,939人
自殺者数(4ヶ月間):2人
自殺率の計算 兵庫県庁の自殺率:
10万人辺り年間換算で約101.04人
比較
一般有職者の自殺率(12.76人)の約7.92倍
無職者の自殺率(20.40人)の約4.95倍
2000年の無職男性の自殺率(70.8人)
よりも高い。
結論
8年間で41人もの静岡県職員が命を絶ったにも関わらず、その問題があまり騒がれなかったのは、問題に適切に対処できなかったからかもしれません。兵庫県では同じ轍を踏まないよう、たった4ヶ月で2人という重大な危機に対して、早急なアクションが求められて、当然ですね。
※ミスについて追記(2024年1月22日追加)
4ケ月で2人と計算してますが、
実際は3ケ月で2人が正確でした。
ーーーー参考データや文献ーーーーー
・労働力調査(基本集計)2022年(令和4年)平均結果の要約
これで就業者数を求めた。
https://www.stat.go.jp/data/roudou/sokuhou/nen/ft/pdf/index1.pdf
・平 成 20年 中 に お け る 自 殺 の 概 要 資 料
2000年度の10万人当たりの自殺者数の算出に用いた
H20_jisatunogaiyou.pdf (mhlw.go.jp)
・令和5年中における自殺の状況
自殺理由や内訳を取り出した
R5jisatsunojoukyou.pdf (npa.go.jp)
・職業・産業別にみた自殺(平成12年度人口動態職業・産業別統計)
職業別の自殺者数を求めた
https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/tokusyu/suicide04/9.html?t&utm_source=perplexity
・カトリックとプロテスタントの自殺率の記載がある
Durkheim, Émile. Le Suicide: Étude de sociologie. 1897.
・静岡県庁の現状(働き方改革関係)
静岡県庁の人数と男女割合を求めたhttps://www.pref.shizuoka.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/011/750/05genjou.pdf?t&utm_source=perplexity
・【2024最新】兵庫県庁の年収について徹底解説!基本給、手当、賞与、残業時間についても紹介!
兵庫県庁の人数を求めたhttps://www.komuinfo.com/entry/2018/09/08/225626/#%E5%B9%B3%E5%9D%87%E5%B9%B4%E5%8F%8E%E3%83%BB%E3%83%9C%E3%83%BC%E3%83%8A%E3%82%B9%E3%83%BB%E9%A0%86%E4%BD%8D


コメント
4また、自殺者が出てしまいました。情報更新の必要があると思いますが以下についても考慮いただけると嬉しいです。
行政職数:静岡、兵庫とも6,7千人規模と記憶しています。見直しの必要性がないかご検討願います。(静岡の全職数に対し兵庫は行政職数に見えました)
算定方法:静岡は川勝知事県政8年間での41名と推察しています。(ネット上には、どなたが知事の期間かは不明ですが5年間で12名という情報もあるようです)兵庫も斎藤知事県政の期間で再算定することに抵抗はありますでしょうか?
1.
職員数は
兵庫県は県庁職員数
対して、
静岡県は県職員と母数が異なりますので見直しません。
https://news.careerconnection.jp/news/social/47496/?utm_source=chatgpt.com
2.再算定
しないです。
そもそも、問題の性質が違うから
静岡県職員の自殺と
兵庫県の自殺は問題の性質が
異なっているのでこのやり取り自体おかしな話です。
それでも、この様に記事にしたのは
静岡県職員は8年で41人が自殺しているのに、兵庫県の問題で騒ぐのはおかしい
という意見に対しての
皮肉として書いたからです。
コンテンツオーナーの目的として「皮肉を書くこと」と設定していて、それが成立している実感があるのであれば、見直すべきではありません。
ただ、母数定義が違うもの、性質の違うものを比較することで客観性よりも主観性が全面に出てしまい、読み手を皮肉れているかな?と思った次第です。お邪魔しました。
兵庫県の期間を4ヶ月と設定した(おそらく、あなたがニュースで見聞きした話題の期間だけを抽出した)間違った計算の仕方をされるレベル
に驚愕しました。
しかし皮肉とおっしゃられているのでこの間違いは故意によるものであり、まるで韓国人や中国人を中傷するために平気で統計を捻じ曲げるネトウヨと同じデマゴーグだと認識しました。