「出張整備」のセイビー
突然の創業者退社劇!!
https://seibii.co.jp/corporate
「Seibii(東京都港区六本木・千村真希社長)」は、2019年1月の創業以来、自動車ユーザーの困りごとであるクルマのトラブルをユーザー宅で修理する「出張整備」を中心に業容を拡大している。
先日、国交省が発表した「特定訪問整備」についてもセイビーが認証制度を遵守する立場から、「当局に協力している」(事情に詳しい人)と言われる。
そのセイビーが、3月10日に「臨時取締役会を開き、創業者である佐川悠取締役が解任された」(同社関係者)との情報が飛び込んできた。株主総会を経て正式決定される。同社のウエブサイトを確認したところ、幹部が一堂に並んだページに佐川氏の名前と写真は無くなっている。
実は今から2年ほど前の2023年2月に佐川悠氏が女性問題に絡む不適切事案をメディアに報道されたことにより、代表取締役社長を降りていた。事案そのものはすでに女性との和解が成立している。
以降は千村真希氏が社長を務めている。佐川氏と千村氏は三井物産時代の2年先輩と後輩の関係だ。「二人は協力して会社を成長させてきたが、なぜ佐川氏がセイビーを去ることになったのかは不明」(同)だ。
社員の間では「両者の不仲が囁かれている」(別の関係者)と言うから穏やかではない。「創業者の佐川氏はまわりの人望も熱く、社長を降りた後もセイビーのビジネスで大きな役割を果たしていた。いよいよ株式公開も視野に入ってきた時期だけに残念」(同)との声も社内から聞こえる。一部には「若返りを図るための政策の一環です。佐川氏は、ご本人の希望で円満退社した」(関係者)と話す人もいる。セイビーの広報担当者は「お話しすべきことはありません」と、真相は藪の中だ。
「出張整備」ビジネスを中心に躍進を続けるセイビーだが、創業者を失ったいま、これまでのように成長路線を歩み続けることができるのか、注視しなければならない。
取材・文/神領 貢(マガジンX編集長)