同じオブジェクトで階層を設定するとき、自己参照かカスタムオブジェクトを作成するか

同じオブジェクトで階層を設定するとき、自己参照かカスタムオブジェクトを作成するか

オブジェクト構成は重要かつもっとも難しい部分ではありますが、要件にぴったりの構成を作れたときは達成感が半端ないです。
同じオブジェクトで階層を設定するとき、自己参照かカスタムオブジェクトを作成するか
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同じオブジェクトで階層を設定するとき、自己参照かカスタムオブジェクトを作成するか
Admin
2021/10/19 15:13:06
ときどき出会います。同じオブジェクト内で、親レコードと子レコードのような情報の持たせ方をしたい、というご要望。取引先には「親取引先」という項目がデフォルトで用意されていますが、それ以外のオブジェクトで実装するとなると……アドミニストレータは、他の情報(オブジェクト)との関連性や最終的にどのようなレポートを見たいのかなどを確認し、構成を考えなくてはなりません。

状況は様々で一概に言えないのですが、シンプルに分けると 2つの方法がありますので、それぞれの特徴を書いておきます。もっと素敵な方法、もしくは注意点などがありましたら、是非コメントでお知らせください。


商談で階層を作りたい

次の 2つの方法について検証します。

1. 『商談』に商談の参照関係項目を作成する。(自己参照)



商談オブジェクトで、「親商談」という名前の参照関係項目(関連先オブジェクトは『商談』)を作成します。




2. カスタムオブジェクト『親商談』を作成し、『商談』に参照関係項目を作成する。


『親商談』という名前のカスタムオブジェクトを作成してから

標準の『商談』オブジェクトに『親商談』を参照する参照関係項目を作成します。



レポートの見え方


どちらも、同じようなレポートが作成できます。

『商談』オブジェクト内に『商談』を参照する項目を作成したとき(自己参照)


カスタムオブジェクト『親商談』を作成し、『商談』に参照関係項目を作成したとき



それぞれの特徴

『商談』オブジェクト内に『商談』を参照する項目を作成したとき(自己参照)
・カスタム項目を1つ作成するだけでOKなので、設定が簡単です。
・通常の商談レコードが、他の商談の親または子に後から変更される可能性がある場合は、この形式が便利です。


カスタムオブジェクト『親商談』を作成し、『商談』に参照関係項目を作成したとき
・カスタムオブジェクトを作成し、商談と同様の情報を管理するのであれば、同じような項目を作成しなければなりません。
・フローを使えば、『商談』レコードの値を積み上げ集計して『親商談』レコードに表示することが可能です。
・親レコードと子レコードが明確に区別される場合は、こちらのほうが適していますが、親にも子にもなり得るレコードが存在する場合は、運用ルールを厳密にしなければ、同じ商談でも複数のレコードが作成される可能性があります。


ひとこと

Salesforceのスキルを測るとき、「オブジェクト構成を考えられる」能力は重要です。リレーションがもたらす影響についての情報は、ヘルプなどを見て確認はできるのですが、やはり実践が大事です。あらゆる構成を Developer Edition や Sandboxなどのテスト環境で試してみて、レポートやレコード画面でどのような表示になるのか、操作性は大丈夫か、思いつく限りのテストを行いましょう。そして、実践でその組織にもっともふさわしいオブジェクト構成を設計できるようになりましょう。



参考

◇ SALESFORCE >HELP >Create an Opportunity Hierarchy with custom objects
◇ SALESFORCE >HELP >同じオブジェクト内で階層 (親子関係) を作成する
◇ SALESFORCE >Trailhead >社員募集アプリケーション用のデータモデルの作成
Position オブジェクトの自己参照の作成
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