浅田真央 前編「バンクーバーが最初の五輪だと思っていた」 | フィギュアスケーターのオアシス♪ KENJIの部屋
フィギュアスケートファンの“もっと選手の素顔を知りたい!”という熱い想いに応えるべくスタートした、「フィギュアスケーターのオアシス♪ KENJIの部屋」。元アイスダンサーであり世界を股にかけ活躍するコレオグラファー(振付師)宮本賢二が日本を代表するトップスケーターをゲストに迎えてお届けします。 今回のゲストは浅田真央さん。幼い頃から天才少女と呼ばれ、日本の女子フィギュアスケート界を牽引。今もなお多くのファンに愛されている浅田さんがスケートリンクをオープン。長年の夢だった「MAO RINK TACHIKAWA TACHIHI」を舞台に、KENJIの部屋をお届けします。 ここでは番組の書き起こしコラムを全3回に分けてお届け。2回目は、浅田さんの軌跡と題してシニアデビューからの時間を振り返ります。
浅田真央の軌跡
KENJI:ここからは年表を見ながら、キャリアを振り返っていきたいと思います。まずは2005〜06シーズン。シニア転向1年目からすごい活躍でしたよね。 浅田:グランプリファイナルで入賞しちゃったんですけど……当時のことを思うと、これがグランプリシリーズ。これがグランプリファイナルっていうことが全くわからなくて。グランプリシリーズに勝ち残った人がグランプリファイナルに行けるというのも全然わからないまま出ていたんです。 KENJI:出たら勝って「次がファイナルです」って出て優勝してみたいな感じ? 浅田:そうなんです。何がどういう試合なのかも全然わかっていないまま出ていました。 KENJI:それはすごい。1年目の印象はどうだった? 浅田:私が子どもの頃からずっとテレビで見ていた憧れのスケーターと一緒に滑れるうれしさと、憧れのスケーターのみなさんに挑戦したら、どれだけ勝っていけるのかなっていうワクワクした気持ちで、何も怖いものはなかったですね。 KENJI:ジュニアとの違いは? 浅田:ジュニアは同世代のスケーターもいて「負けたくない」っていう思いでずっと試合に出ていました。でもシニアは私よりも上の憧れのスケーターのみなさんと一緒に滑らせてもらえる。それが、本当にワクワクした気持ちでした。 KENJI:楽しくて仕方がなかった? 浅田:すごくスケートって楽しいなって思いましたね。初めて出た全日本選手権もそうですけど、その頃ぐらいから「スケートって楽しい」と思うようになりました。
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